第6話 季節外れのエイプリルフールダヨォ!
黒曜獸の右足に俺の剣が、左足にチャーリーの氷が高速のまま遅い、サクリと前と後ろを切り落とした。
それを確認していて、チャーリーが身を回転させながら飛び立ち、氷の剣で黒曜獸の背中を一突き。
ドゴォォォォォォォォ!!
一体が潰れ、煙が飛び交う。黒曜獸があったところは魔素がはじけとび、跡形もなくなった。
これを見た、ハカナタが、言う、
「う~ん。君、つまんないなぁ~。ちょっとここで、待ってろ。」
その瞬間、チャーリーの周りを赤い布が覆い、チャーリーの姿が見えなくなる。
「お、おい!ぉぃィィィ!!!!!!」
「さぁ、チャックメイトか?」
あ!
思い出した!
「おい!ドライザー!いるんだろ!出てこいよ!」
と、言うと、渋々ドライザーが出てきた。
「で、何すりゃいいんだ?」
聞いてきたドライザーに耳元で答える。
「あ~お前、
「…」
「沈黙は肯定だぞ!」
「けっ!」
「で、
「そうだ。何が使える?」
「火と水と風だな。他にもあるが、いま
「?」
若干の不安を覚えるが、振り払う。
「さあ、行くぞ。」
「お、お、君たち、ちょっとまってくれ。」
その声に二人共振り向く。
するとそこには身長の低い人の姿が見えた。
「あの…ボクも混ぜてもらっていいかな?」
「「ん、ああ…」」
「できることは?」
すると、話している三人の前から動きが封じられていた黒耀獣のうちの一匹が氷の鎖が壊れ、突進してきた。
そこに少女は手をかざし、魔法陣を展開する。
「『
魔法が放たれると、黒曜獸二体の足が地面にめり込み、目で見ても分かるほどにに動きが遅くなった。
「あ、ボクの得意魔法はは『古代魔法文字』だ。主に状態異常やデバフをかけて後衛でやらせてもらってる。名前はビクトリア・リットだ。よろしく 」
ボクっ子だったよ
自分の頭の中にある、使える魔法のリストを漁っていると、ある項目を見つけた。
「『闇魔法』?」
「おい!何ぼーっとしてんだ!」
ドライザーから注意されるも、不思議とその項目に目が惹きつけられる。
試しに一つ打ってみようと思い、魔法陣を展開する。
「魔術展開、『
「そっ…それは!!」
ハカナタが身を見開く。
すると、魔法陣から何本もの漆黒の槍が飛び出す。
その槍はなんとも言えぬ様なゾッとする雰囲気を醸し出している。
後ろで待機している生徒たちが何人かその気に触れて顔が青ざめている人がいるほどである。
なんでだろう。初めて出した魔法なのに使い方が手に取るように分かる。
「
無数の槍が獣を襲い、誰もが獣の命が耐えることを確信した。
その瞬間、
「
世界が、無に染まった。
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