第3話 もはやなろうの代名詞

 身重の何倍ものある門をくぐるとそのは別世界だった。

 学園の中には様々な幻獣、魔法弾が飛び交い幻想的な色が飛び交う。

『おめでとうアタナシア学園入学第85期生』

 という言葉は時間が経っただろうか、少し弱々しく見える。

「おい、いくぞ。」

「ん…ああ」



ピーン



 ここにいる。俺は直感で感じた。

 今回の目的である『器』はここにいる。

「おい!氷漬けにされたいのか!」

そう言われたのを期に俺は元気よく走り出した

「よし!行くか!。」

「お、おい!ちょっと待てって!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ーでお前ら二人は遅れたと。」

あれ?なんで俺たちは正座で座らされて、足の上に50キロって書かれている重りを当然のように乗せられてるんだ?

しかも眼の前の先制と思われる女の人は殺意をむき出しに睨んでくるし…

「いや、先程も話しました通りです。」

チャーリーがそう言うと、その人はダンッ!と床を踏む。

「入学式に遅れてくるとは、イー度胸だなお前ら」

オー、コワイですね、アナタ。

「お前らのせいで入学式が2時間遅れている。今すぐ行け!」

「「えっ?」」

すると、俺たちは何故か『罪人』と書かれた袋に入れられて、大砲に詰められていた。

「えっ?嘘でしょ。僕らギャグマンガじゃないんだから。」

「ウルセー!私の特別大砲だ。一秒間に1200回回転するようにしてある。(๑•̀ㅂ•́)و✧」

「「何が(๑•̀ㅂ•́)و✧だ!」」

俺のその声は届かなかったようだ。

ドカァァァァァァン


「「うぎゃああああ!!!!」」




パリーンパリーンパリーン

ドガガガギガガガ


窓ガラスが割れた音と何百人もの悲鳴が聞こえる。

俺たちはなんとか袋の中から抜け出した。

ん?何か視線を感じる。

、、、、

そして、俺は理解した。俺等は入学式が行われる会場に大砲でぶち込まれ、窓ガラスを割った挙げ句、生徒にも被害を出してしまったことを。

横を見ると、チャーリーは

「・・・・・・」

口をあんぐり開けていた。

あれ?俺なんかやっちゃいました?(笑)。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る