第4話【胸糞注意】晴れる疑問と看病

「俺」は、嘘コク期間中の事を思い出し、疑問がいくつか晴れた気がした。


1つ目、轢かれた俺に、涙目で寄って来た事。これは[上崎]が、俺を好きだったからだろう。


2つ目、病院で目覚めた時の上崎の心配の言葉。

これも、好きだったからだろう。


3つ目、退院後のお世話を上崎がした事。

これは、好きだったから、と言うのと罪悪感からだろうか?そこは少し、疑問が残る。


4つ目、世話の時に関係を迫った事。

これは、全く分からない、好きだったとしても、付き合って数週間でするか?とは思う。


5つ目、俺と関係を求めた事。

これに関しては、上書きだろうと思う、だがその後もヤろうと迫ってくるのは分からなかった、まぁそのせいで俺の事を、様付けで読んでくるんだけど・・・。

プレイの殆どが、SMだった気がする・・・・・・。

初めての時は、激しくヤられたけど・・・・・・。

疑問に追加だなこれは。


6つ目、別れを切り出した時に泣いた事。

これも、好きだったからで片付けられる。


7つ目、やたら写真を撮りたがった事。

これに関しては、全く分からない。


8つ目、男性恐怖症の再発。

これも、分からない聞く必要がある。



だったら、俺の疑問は3つ目、4つ目、5つ目で出た新しい疑問、7つ目、8つ目だな。

だが、今日はお見舞いで来たのだ質問して追い詰めるのは酷だろう。


それから、上崎に頭をあげてもらい、普通に話す事になった。


「一応上崎の、その感情を否定する事はしないと約束する、だが今の俺は感情のコントロールが思うように出来ない、だからお前の好意を受け取れない、そこは謝っておく、ごめん」


[いえ、多分それは私のせいでしょうから、気にしないで下さい]




俺は、少しの間が気になったので、話題を変えることにした。

前までは、無言でも気まずくは無かった、これも変わってしまった1つなのだろうと思う。


「体調はどうだ、吐き気は気持ち悪さは収まったか?」


[はい、だいぶマシにはなりました、ですがやはり、颯太様以外の、男性には嫌悪感があります]


「そうか、それならまた、治るまで助けてやる」


[いいんですか、私なんかの為に]


「まぁな、あいつらが土下座なんかしてくるから・・・雪音と新城に感謝しておけよ」


[ありがとう、ありがとう]


と上崎は、泣きながら感謝していた。

それ以外に、理由はあるんだが・・・・・・上崎には、言わないでいいか。


「まぁいいや、上崎お腹は空いてるか?」


[少しだけ・・・]


「なら、台所借りるぞ」


俺は、部屋を出て台所に向かい、上崎の好物である麻婆豆腐を作って、リビングに上崎を呼んで2人で食べた。


[美味しい・・・]


「いつも通りだろ」


その後、俺は食器を洗い、上崎に風呂に入って来てもらった。

俺が、食器を洗い終わった頃に、上崎は風呂から上がりソファーに座るので、ドライヤーを持って、上崎の長い髪を乾かす。


「上崎、また髪伸びたか?」


[少しだけ]


「切らないのか?」


[長い方が、好きじゃん・・・]


「なんか言ったか?」


[なんでもないよ、そうだ今日は泊って行くんだよね?]


「いや、帰るが?」


[えっ・・・]


「そんな、世界滅亡見たいな顔するな、泊まった方がいいのか?」


[今日だけでいいから、お願い]


「分かった」


上崎は、あの集団事件以降から、吐いた時や不安になった時は、必ず俺に泊って欲しい、一緒にいて欲しい、とお願いするのだ。


俺が、家に電話を掛けると妹の〈雛美ひなみ〉が電話に出た。


〈もしもし、お兄ちゃんどうしたの?〉


「雛美か、今日は上崎の家に泊まるから」


〈お兄ちゃんここ数ヶ月、行って無かったじゃん、何かあったの?〉


「そんなんじゃねぇよ、明日の夕方頃に帰るから、じゃ」


〈ちょ、お兄ちゃ〉


そこで切れる電話、何か言いたい事があったのかな?

まぁいいや、先に風呂だ。


「上崎、俺は風呂入ってくる、ここで待ってるか?」


[待ってる]


俺は、その言葉を聞き、風呂に入った。


◇◇◇


「おまたせ」


今俺は、学校のジャージを来ている。

前までは、泊まると分かっていたから、持ってきたりとかしていたけど、今日はいきなりだったのでこれしかない。

俺は髪を乾かして、上崎と部屋に向かい、ベットで寝る。


「付き合っても無いのに、これはどうかと思うぞ?」


そう言うと、上崎は俺にしがみつき言ってくる。


[お願い、今日だけでいいから、お願いします]


上崎は、震えながら言ってくる。

はぁ、こんなん断れるかよ・・・


「今日だけだぞ」


[ありがとう・・・]


そう言い、上崎はスヤスヤと眠りに落ちていった。

そこでピロンと鳴るルイン、自分のを確認したが何も来てなかったので、上崎のだと思い、手を伸ばし見てみると、写真が送られていた。


その写真を長押しして確認すると、裸で倒れている上崎と、大量の精液が写っていた。

俺はすぐさまスマホを閉じ、口を抑えトイレに走り、今日の夕飯を全て吐いてしまった。


俺は少し、水を飲み部屋に戻り、上崎のスマホのロックを開く、その後ルインを開き、写真を送ってきた【おじさん】とのルインを開き、履歴を見て言った。


するとそこには、さっきみたいな大量の写真や、大量の文章が送られていた。

俺は、その履歴をスクショして自分のルインに送っておいた。

その後、泣きながらもう辞めてと言う上崎を抱きしめながら寝るのだった。


____________________

あとがき


作者は書いてて吐き気がしました


書いてしまってすいませんでした


次回は過去編(嘘コクの2年)を書きます


また次回さよなら〜

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