「本人が「プロになる」と明確に意思を固めてからでは、あまりに遅すぎる」の一文に、深い説得力を感じました。プロになる実力をつけるには、そして、その実力を切望するなら、その道に進むのは、少しでも早いほうがいい……それを決められるのは当人ではないけれど、そうすることで培われる技術や、進める未来もあるんですよね。国境や世界の壁は関係なく、どこにでも存在する葛藤を、さらりと自然に描ける手腕が素晴らしいです。
オルガン、なくなってしまうのでしょうか(´;ω;`)引き続き、追っていきます……!
作者からの返信
ゆずこさん、コメントありがとうございます♡
ピアノやヴァイオリン、バレエなどは幼少の頃から始めていないと不利になってしまう、厳しい世界と言われていますね。本人の意思や理解よりも親の事情が先んじるが故の衝突、葛藤も多い。本人が望んだとしても本格的に続けるとなるととってもお金がかかるという罠…(^^;;
リーネルトも、音葉や理音も、音楽を続けられる環境にはとても恵まれています。ただ、リーネルトの本心は親とは一致していないようで…。
オルガンの運命は、この先どうなってしまうのでしょうか…?
オルガンと演奏者。両方がいないとその価値はないかなあって思いつつ。
特に楽器が失われた世界の住人・ミラマリアさんの悲壮な顔が浮かんでしまいます。
どうなってしまうんだろう。
パッサカリア ハ短調を流しながら拝読しました。やはりパイプオルガンの荘厳な雰囲気が好きです。こういうのをバックに流せるような小説をいつか書いてみたい(笑
作者からの返信
奏者は自分のオルガン持ってませんからね。(練習用にエレクトーンくらいのサイズを持ってる人はいますが)
ミラマリアにとっては許せない事態ですよね。
聴きながら読んでくださったなんて嬉しいです〜!
楽器によって、奏者のレジスト選択によって同じ曲でもガラッと印象が変わるので、聴き比べてみるのも楽しいです。
天竜さんの御作品にはオルガン絶対合うと思いますよ。というかロワハイ世界に絶対パイプオルガンありますよね(笑)。あれだけの船職人がいるならオルガン職人もいるに違いない!
異世界シリアスヨーロッパ風ならBGMにピッタリだと思います♬
ほんの一握りの才能だけがたどり着ける世界。高い説得力が放つ現実の厳しさを再認識できる文体に打ち震えます。
素晴らしい演奏の後だからこそなのか、悲壮感が哀愁漂う境地が、胸中を締め付けるようです。
作者からの返信
刹那さん、コメントありがとうございます♡
芸の道全般に言えることですが、上には上がいすぎて、もう世界が違うとしか…(汗)。その道に行けた者(兄)と行けなかった者(自分)の両方を知っている理音の胸中は複雑ですね。
無事にコンサートが終わったのに、思わぬ事態が!せっかく出逢った音楽なのに、消えてしまうのでしょうか…。