第23話  私と真菜の世間話

「やったー。お昼休みなのだ。」

「分かった。今向かっているから。」

私は、少女と一緒に校舎裏の倉庫で弁当を食べることになった。


朝———。アオイが作りすぎてしまったので、仕方なく少女の分の弁当を作って埋めたのだ。———少女は大喜びではしゃいでいた。


はしゃぐなー!とアオイが怒っタラ、少女は動きを止まりある提案をしてきた。

「ねっ、美希姉ちゃん、アオイ姉ちゃん、お昼休み一緒に食べよう。」

私はいいよ。と言うと、アオイは不機嫌な顔ををして言ってきた。


「悪い、今日は図書室で勉強会があるから無理だ。」


アオイは鞄を持ち、学校へ向かうようにドアに開けたのだ。


私はまだパジャマでぼーっとしながら朝ごはんを食べたのだ。

そういうわけで今は、私と少女二人で食べていた。———あ、理沙さんも学級委員で忙しいみたいだ。


「卵焼き!もらいーなのだ。」

少女が勝手に卵焼きを取って、口の中に入れたのだ。

こっちにもあるんだろ!っと私が思っていると。誰かがやってきた。


「アレ、先客‥‥。あ!アオイのお姉さん。」

この子は確か、アオイの友達——。秋山真菜さん‥‥だったかな。

「真菜さん———だよね。」

「そうです!お久しぶりです。———クリスマス以来ですね。」

「まぁ、そうだね‥‥‥。」

私はそっからは黙りこんだ。———真菜さんは私に近づいて言ってきた。

「お姉さん、ここで、一緒に食べていいですか。」

「‥…あ、いいよ。」


真菜さんは私の隣に座って弁当を開けて、黙々と食べ始めた。

————やっぱり気まずい。‥…何を話せばいいか。それにどういう人なのかも知らない。


「あのー。すみません。」

最初に話したのは真菜さんだ。

「お姉さんって、アオイと違って優しく、おしとやかで、清楚なお人ですね。」

卵焼きを食べながら言った。

私はちょっと真っ赤になってしゃべった。

「いや、いや、そんな清楚とかおしとやかとかじゃないし。」

「え、美人なお姉さんじゃないですか。」


美人じゃないからっと私は赤面のままご飯を掻っ切るように食べ終わって、理沙さんにを質問を返した。


「そ、それを言うなら、真菜さんもか、彼氏いるような、雰囲気をお持ちじゃないですか。」

私は対抗してしゃべると真菜さんは一回上を見てから語った。


「別にいませんよ。———私は一人の親友がいればそれでいいんですから。」



少女が真菜さんの弁当を見て茫然としていた。


「唐揚げ、おいしそうなのだ。」

少女は顔を上げて真菜さんを見て言った。目がキラキラしている。

「良かったら、一つあげるよ。」

少女から弁当を少し近づけて、唐揚げの一つ箸を上げて少女は一口でパウッと完食した。


「今度は僕の春巻きをあげるのだ。」

少女も、弁当を近づけて、それを真菜さんは理解して箸で少女の弁当を取ってからパックっと食べた。

そして私たちは食べ終わり。


「では、午後の授業、理科室なので、それでは——。」

「じゃ、また‥‥。」

私と少女は真菜さんを見送った。

「美希姉ちゃん、次の授業はなんだ。」

「あ、やべ、体育だ。体操着に着替えなきゃ!」


私は弁当を早めに片づけて、教室へ戻ったのだ。


数日が過ぎ———。私はまた少女と二人で弁当を食べていた。また作りすぎたらしい。

理沙さんも学級委員の仕事が忙しく、アオイも——。図書室で勉強会らしい。

今日も黙々と食べていると————。


「あ、また会いましたね。」

アオイの友達———。真菜さんが弁当を持って出会った。

「また一緒に食べてもよろしいですか。」

私は首を縦に振って、真菜さんは隣に座った。


「お姉さん、ご趣味は。」

唐突に質問された。

「あ——。趣味ね。」


言えない———。ゴロゴロしていることと、人形遊びの2つの趣味は人前では、言えない。


「へ、部屋の掃除かな。」

「そうなんですか。あ、けどアオイが言っていたのは人形遊びでボソボソと遊んでいるって言ってましたけど。」

上を向きながら真菜さんは言った。アオイが全部しゃべっていたんじゃねーのか。


私は手を顔に当てて、———本当のことを言った。


「本当はシルバニアで遊んでいるだけのダメな姉なんだよ。」

「ダメな姉ではないですよ。———あの意地の悪い、正直に話さないアオイを手名付けているんですから。」

「どっちかって言うとからかわれているだけだよ。」

私はちょっと照れながら言うと、さらに真菜さんを話し続けた。

「しかも、ビビり出し、無理して疲れて見え張るから、困った奴ですよ。」

「あ!そうそう、勝負事は向いてないのにムキになって負けるし、人を見下しているのに、やけによそよそしい。たぶんアイツ、バカなんだと思っているんよ。」


私はため息をしていると、ちょっと笑って真菜はしゃべった。

「姉さん、やっぱりアオイのこと好きなのですね。仲いいことはいいことです!。」


弁当を食べ終わって、真菜さんは立ち上がって。

「アオイの話をしたかったために倉庫裏に来たの。」

私は真菜さんに質問をした。真菜さんはその通りと言って、続けて言った。

「最近アオイも、図書室に向かって行くのはお姉さんに会うのが恥ずかしいらしく、一人になるのが気楽って言ってましたので。」

「それで、世間話みたいなこと言っていたのか。」

まぁ、確かに学校に行くときなんて一緒に出向いていないし、学校でも鉢合わせにならないように避けていたからな。

「では、私はもう戻りますので、お姉さんも早く行かないと、怒られますよ。」

そして小声で言い続けた。

「たまにはアオイに正直な所見せてください。」


真菜さんは笑顔でウイングし、手を振って教室に帰っていったのだ。


「やっと学級委員の仕事が終わって、こうして美希さんとお昼食べるの久しぶりだね」

今日は理沙さんと校舎裏の倉庫で食べていた。今まで学級委員の仕事でこれなかったが、ようやく終わり久しぶりに二人で食べていた。


少女は———言われなくても、来ていない。


たわいのない話をしていると、真菜さんがやってきた。今度はアオイと一緒だ。

「姉ちゃん、いつもこんなジメジメしているところで飯食っているのかよ。」

「私も食べてますよ。ツンデレさん。」


理沙さんが横から割ってしゃべると真菜さんが説明するようにしゃべった。

「お姉さんはね——。アオイと一緒に食べたくて、いつも倉庫裏で待っていたんですからね。」

え、何言っているのこの子。

「え、そうなんですか!美希さん、最初に出会う前にも倉庫裏でいたのじゃないの。」

理沙さんはあまりの事実に私の顔を見て言った。私は困惑した。

「真菜もウソ言うのやめを、姉さんはいつもぼーっと一人でいたいから、ここにいるだけだよ。」


アオイは訳の分からず言い返すと真菜は私しかに築かれないようにウイングしてきたのだ。

まぁ、アオイが言っているのが正解なんだけど、真菜さんは前にアオイの話をさんざんしていたから私の合わせるように言ったに違いないなと思い、私は意を決した。


「そ、その通り!わ、私はアオイのことがだ、大好きなんだから。」

立ちながらアオイのほうを指をさして言っていた。


衝撃の事実を聞いてびっくりした顔をしている理沙さんやアオイ、それに真菜さんも‥…。ン?

「あ、あれ、こういうことじゃないの?」

私は茫然としていると真菜さんは歯切れ悪く言った。

「いやー。確かに先いほどのは嘘で言ったけど、‥‥さすがに告白は想像外ですよ。」

「姉ちゃんは言い返し下手すぎてこっちまで恥ずかしいわ。。───真菜、あの人はそう言う駆け引きできない、正直バカだから、あまり難しこと言わないでよ!」


私は顔真っ赤になって座り込んで、黙って弁当を食べ続けた。───は、恥ずかしい!

その横、理沙さんは小声で——。

「アオイさん、好きなのは、ホント。」

私はせき込んでいて、な、何を言っているの!っと言った。


アオイたちも座って弁当食べ始め、顔に真っ赤になりながらアオイはしゃべった。

「まぁ私も、好きだよ‥…。姉さんは。ダメな所多いけど、たまにいいことしてくれるからね。」

「アオイ!───今日は正直だね。お姉さん、真っ赤な顔になっていますよ。」

真菜さんは私の顔を見て、ウイングして弁当を食べたのだ。


まぁ失敗したと入れ、アオイが正直になったところはいいことだと私は思って弁当を食べ終えたのだった。。


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