第6話 別れの春

それからあっという間に季節は流れ気づけば卒業式。


引っ越しを打ち明けられたときはびっくりしたけど、あの日からひーちゃんは吹っ切れたようだった。


ひーちゃんが引っ越すまで一週間を切った。

でも、もう後悔はない。これまでたっくさん遊んだし、おしゃべりもした。


昨日は最後だからと二人で星を見ながらおしゃべりをした。


夜空に浮かぶ様々な光り方をする星を。自分の環境を受け入れ、前を向き始めた星よりもきれいな彼女を。


彼女が『くれた』言葉を。


きっと私はあの日を忘れないだろう。


再び彼女に約束をする


「ひーちゃん、絶対にいつまでも元気でね!またおしゃべりしよう!」


「もちろん!!」


涙を浮かべながら彼女はそう返事をした



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る