第2話 輝いて見えた貴女
あの子はいつも輝いていた
まるで太陽のようにみんなを照らしていた。
どんな人に対しても分け隔たりなく接し、その眩しい笑顔で多くの人を笑顔にしていた。
そんな彼女の名前は
小柄な体格と生まれながらの茶髪と眩しい笑顔が特徴の美少女だ。
日織がいなければ私は暗い人間のままだったと思う。
日織とは幼稚園から一緒だったがその時に接点はなかった。
けど日織があの頃から目立っていたのを覚えている。
本格的に遊ぶようになったのは小学校に入ってからだ。
いつも下を向いて暗い顔ばかりで小学生特有のコミュニティに入れずにいた私の手を引っ張ってみんなと遊べるようにしてくれた。
おかげで少しずつ、本当に少しずつだけど、顔が上がる様になった。
今では日織とだけでなく、色んな人と話せるようになった。
日織のお陰で少しずつ明るくなった私の世界はこれからも明るくなる。
と、思っていた...。
「私、来年の春に東京に引っ越すんだ。」
小学6年の秋、突然日織から告げられたそれは、まるで私に対しての死刑宣告のようだった。
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