第2話

「名前ライタ・オイ、年齢は12歳、祖父と二人暮らし、しかしその祖父を2ヶ月前に殺された

そしてその復讐のために、ここを探し出した

ってことであってるかな??」


サングラスをかけた男は陽気な感じで話しかけてくる 


そう、あの日のことは忘れられない。

雪の降る寒い日だった。

学校帰りに、じいちゃんに焼き芋を買って

家であったまりながら食べようと、急ぎ足で家に帰ると、そこには血だらけで倒れているじいちゃんがいた。


「じいちゃん!!」


「ライタか?」


聞き取れないくらいの声でじいちゃんがいう


「まってて!すぐに救急車を呼ぶから!!」


急いで電話を手にしようとしたとき、じいちゃんが腕を掴む


「もう、いいよ。」

「その代わり良く聞くんだよ?」


じいちゃんがゆっくりと喋り出した


「わしは元々軍人だったんじゃ。ある日特命の任務を受けて、ある村を訪れた。そこでは

特殊な石を祀っていたんじゃ」


じいちゃんが続ける


「そこで、ある女性と出会い、恋に落ち娘が生まれ、その子から生まれたのがお前じゃ、ライタ」


初めて知った自分の生い立ちだった

しかし、母さんと父さんは生まれたときに事故で亡くなってしまっている


「お前の母さんは生きておる。」


「え!!!!」


驚きの話だった、亡くなったと思っていた母さんが生きてる??


「祀ってある石が関係しているんじゃ、その石は巫女の血によってしか、力を発揮しないと言われている、そしてその巫女の末裔がお前の母さんじゃ」


頭がぐるぐるして、良くわからない。

急な状況と情報で目が回る

じいちゃんが続ける


「この石をサンタに渡すんじゃ、この石だけは奴らに渡してはいけない。」


そう言ってじいちゃんがこぶし大の包みを僕に手渡した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る