Part2

俺の好きな人はいつも俺の隣を見ている。

誰よりも輝くその瞳で俺の隣を見つめる。

俺の入る余地など無いかのように。

君を見る度に心臓が締め付けられるかのように、痛い。

でも俺は君が好きで好きでたまらない。

見たくなくても見てしまうんだ。

見ても辛いだけなのに、勝手に視界に入ってくる。

一度視界に入れば、もう君から目が離れない。


君の隣にいつもいる子は俺のことをよく見てくる。

俺は君を見つめるけど、隣の子は俺を見つめてくる。

君が俺の隣を見つめる瞳と同じ瞳で、隣の子は俺を見つめる。

もし本当に隣の子が俺のことを好きならば、本当に申し訳ない。

だっていつも、俺と同じ思いをしているはずだから。


でもどうしても、俺は君が好きなんだ。

隣の子とは比べものにはならないくらいに。

どんなに君が俺の隣を好きでも、俺は君を諦められなさそうだ。






『なぁ、俺にチャンスはないか?』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る