第8話 祭りの空は哀の空(前編)
今日は8月31日の夜つまり、夏休み最終日だ。この夏は初めて複数の人と遊んで思い出を作って、その後はたまに遊んだりとして他はいつも通りオンラインゲームをして過ごした。
「憂鬱な学校生活が始まる」
みんなも思うだろう。どうして夏休みが終わってしまうのだろうかと、もっと遊んでいたいと。でも、これが現実だ。明日からは9月、学校の登校日になる。ちなみに僕の通っている冠明学校は、夏休み明けの2学期最初の行事に冠明祭、いわゆる学校の文化祭がある。長い休みの後に楽しみがあって、やる気を持たせる為の良い行事でもある…と僕は考えている。
次の日、僕は身支度をして家を出る。またね、僕の家。夕方に帰るから。そう何もない僕の家に挨拶をして学校に向かう。僕が学校に向かう途中でみかける学校の生徒は、夏休みの思い出話をしている。また別の生徒は、約3週間後にある冠明祭の話をしてる。さて、美琴達と久しぶりに会うのが楽しみだな。僕は、足を進めて学校へと向かった。
「おはよう」
僕は学校の教室に入って、みんなに挨拶をする。そのまま僕は自分の座席に着いて荷物を片付けていく。僕が荷物をしまっているとき、扉がガラガラと音を立てて、美琴が入って来る。
「みんな久しぶり!」
その掛け声に何人かは、美琴に駆け寄る。美琴は学校のクラス内の中心みたいなものかもしれない。美琴は一人一人に適切に対処した後、僕のところに駆け寄った。
「三月君、おはよう!」
「おはよう、美琴」
僕らは言葉を掛け合う。そして、今日が始まる。
「ねぇ、今日から冠明祭の準備が始まるけど、出し物はどうする?」
僕はそのいきなりの質問の答える。
「うーん、まだ決まってないし、みんなの意見を聞いてからかな」
「そっか」
「みなさん席について下さい」
先生から呼びかけが入る。朝のホームルームが始まる。
「みなさん、お久しぶりです。今日から2学期が始まります。そして冠明祭があります。なのでみなさんで協力して頑張りましょう」
先生の話が終わり、そのまま1時限目が始まる。
「みなさん!1時限目は、今年のクラスの出し物を決めていきます。案のある人は手を挙げて下さい」
1時限目からクラスで話し合いをして出し物で何をするかを決めるみたいだ。クラスのみんなは、各々でやりたいものを挙げていく。喫茶店やお化け屋敷、屋台など様々だ。やりやすいものがあれば、手間のかかるものがある。そんな数々の意見の中から多数決をする。どうするかを悩んでいたとき、隣の席の美琴が小さな声で話かけてきた。
「三月君、何にするか決めた?」
「僕は………がいいかな」
「三月君にしては意外だね」
クラス内で多数決が始まる。配られた紙に各々でやりたいものに投票をする。
「今年の1年2組の出し物は、喫茶店に決まりました!これで,話し合いを」終わります。最後に、体育館でステージ発表をしたい人は、この紙に記入して生徒会室前のはこに入れて下さい」
午前の授業が終わり昼休み、僕と美琴は冬瓜君と七瀬さんで校舎の中庭に集まって、冠明祭の出し物の話をしながらお昼ご飯を食べていた。
「ねぇ4組の出し物は何になったの?」
「俺達のクラスの出し物は、決闘だ」
「決闘とは?」
「決闘はそのままの意味でお手製の武器をお互いに使って、やりあう。勝った方に賞品の贈呈だ」
「すいません。冬瓜君が決闘しようぜと突然言って、冠明祭ではしゃいでいる男子が冬瓜君にのってやろうと言い出して、女子のみんなで止めようとしたんだけど…」
「クラスの男女の比率で負けたと」
かわいそうだな。4組の女子…。
「ところで、2組はどうなんだ?」
「僕達のクラスは喫茶店をすることになったよ」
「そうですか。当日、おじゃましても?」
「いいよ!むしろどんどん来て!」
話が弾みながら僕達は自分のご飯を食べる。
「ごちそうさま」
丁度良くチャイムが鳴る。僕達はそれぞれの教室へ戻る。
「疲れた」
僕が学校が終わって家に帰ったときに発した一言。昼休みの後、僕達は放課後遅くまで、冠明祭の出し物の準備をしていた。そのときに、主に僕は北校舎の空き教室から、普段使っている南校舎の教室に、何往復も机と椅子を運び疲れた。いったい何回往復したのか、10回目からもう数えていない。準備が終わった後、僕は速攻で家に帰って今、朝に出しっぱなしだった布団にうつ伏せになって倒れ込んでいる。これからしばらくこんな毎日が続くとなると尋常じゃないくらいやばいです。でも、準備前のちょっとした話し合いでの役割決めで裏方の料理担当を取れてよかった。
「課題しないと…」
僕は布団から立ち上がり、重い足取りで机に向かい、課題を進めた。僕は課題を進めているなか、出し物で作る料理を考えていた。
(正直、軽食でサンドイッチもいいけど、ガッツリいく人の分も考えて、オムライスで作るか。)
そのまま課題を進め終わった後、僕は喫茶店のメニューの案を紙に書き込んで、その日は、ご飯を食べて風呂に入り、眠りについた。
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