第173話 BBQ配信
「やほやほ〜。桜だよ〜」
コメント
・お!!
・急に配信か!
・通知が来て何事かと思ったぜ
・ここはどこだ?
「今日はね〜。最近海外で攻略続きだったし〜お疲れ様会をしようと思って〜お庭でBBQしてま〜す」
はい。という事でね。
前回は配信しようと思って結局やらなかったBBQの配信をしてます。
メンバーはいつもの五人とポテ。食材は俺のアイテムボックスから用意して、下処理まで終わらせてある。
これでなんの肉とかは多分分からないだろう。前回同様、ベヒモスやらドラゴンやら異世界産の食材を用意しました。
コメント
・そういえば豪華な庭があるんだったな
・たのしそー
・用意されてる食材の量がwww
「あんまり画面とかは見れないかもしれないけど〜あたし達が好き放題食べてるのを見ててねって感じ〜。飯テロ配信だよね〜」
「うなー」
コメント
・ポテちゃんもしっかり参戦してる
・既に蕩けた顔をしてるぞ
・イカか?
・ポテちゃんの大好物はイカと(メモメモ)
「桜焼けてるぞ」
「はいは〜い。じゃあカメラは七海ちゃんにあげる〜」
「むぐっ。わ、私でありまするか!」
いつもの様に口にいっぱい詰め込んでリスみたいになってた神田さんに桜がカメラを渡す。渡された神田さんはどうして良いか分からずアタフタしてるな。
「ええっと。美味しいです」
コメント
・お、おお
・そうか
・戦ってる時はあんな凛々しいのに
・照れ屋さんかな?
目の前にカメラを置いて美味しいですって言ってお辞儀をしていた。
視聴者さんもどう反応して良いか分からない様子。
コメント
・それにしても美味そうだな
・普通に肉やら海鮮やら野菜を食ってるだけのはずなのに何故か惹かれる
・みんなの顔が本当に美味しそうなんだよ
そりゃ美味いもん。海外の色んな所でご当地の食べもんをいっぱい食べたけど。
それらも全部美味しかったけど、これは素材の暴力だからな。
料理人とかに本格的に調理してもらえば、更に美味しくなると思う。『シークレット』にいる料理の能力を持った奴にお願いしようかな。素材の出所は聞いてくれるなって言って、そいつにも食べさせてやったらいけるかもしれん。今度試してみよう。
「公君! 後はお願いしますっ!」
神田さんは結局カメラを公英にパスをした。
ん? 公君? いつからそんな呼び方になったんだ? 前は公英さんだったと思うが…。知らぬ間に仲を深めてたのかね? ペルーの狭間攻略では同じ前衛で頑張ってたしなぁ。
「むっ! 良かろう! 見よ! この鍛え上げられた筋肉を!! ペルーから帰ってきて、さらに引き締まったぞ!」
コメント
・ぎゃー!!
・パターン青! 筋肉です!
・そんなの良いから肉を見せてくれー!
・きゃー!! キレッキレー!!
・ウホッ
・うーむ、素晴らしい筋肉だ
反応は両極端。
美味しそうな肉やらを見てたのに、急にゴリマッチョな筋肉を見せられたら、大抵は悲鳴をあげるだろう。
肉と筋肉は別物だぞ? 公英はそこのところが分かってないかもしれん。
「ここは私の出番ですねぇ」
お肉をアテにガブガブと酒を飲んでた陽花が、公英からカメラを奪い取る。
相変わらず動きが妖艶。一々目を奪われる。なんかしゃなりしゃなりって感じ。
コメント
・おっふ
・ドアップの陽花様は破壊力が…
・すげぇ度数の酒を持ってるぞw
・筋肉と陽花様の温度差が激しすぎる
「これは韓国で買ったお酒、こっちは台湾、これはペルー。当地のお酒の飲み比べですよぉ」
急にお酒の紹介を始めた。
まあ、視聴者さんは興味を持ってるし、宣伝みたいになってるから良いか。
紹介されたお酒のメーカーさんは喜んでくれてるかもしれん。
みんなやりたい放題やる配信になったな。
いや、やりたい放題やってるのは公英と陽花だけか。神田さんはすぐに公英にパスしたし、桜は冒頭にちょっとお喋りしただけだ。
「まあ、こういうのもありか。本当はカメラを放置する予定だったし、構ってもらえて視聴者も嬉しいだろう」
うんうん。そういう事にしよう。
俺は気にせず今から食べ散らかさせてもらいますよ。
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