無茶は命を削る

最近ラッパーの歌詞が響いちまう。明らかに自分とは違う環境の中で育ってきた人間たちの言葉に共感する。Red EyeにReal-T、舐達磨そんな奴らの言葉が響いて頭を揺らしてる。自分も曲を作りたいそう思い始めてる。知り合いにミュージシャンがいて1曲5万くれれば音源作ってくれると言ってくれてる人がいる。ケイ君だ。僕が良く行く居酒屋のバイトの子だ。もうバイトしないでも食っていけるが今でも回数は少ないが居酒屋を手伝ってる。歌詞は書いてる。頭の中で歌ってる時の歌はカッコよく聞こえるのにいざ文字にすると全然カッコよくない。これはどういうことなんだろう。今の僕は音源を作ることは出来ない。だったらすでにある音源で勝手に歌詞をつけて歌っちゃおうか。Hip-Hopはサンプリング文化だから何も問題はないだろう。

イカれてるラッパーたちみたいなハードな境遇は経験してきてないが自分の今までの人生はハードだったと思っているしそれを乗り越えて今生きている自分を僕は誇りに思っている。それを歌にしたい。そうやって自分のリアルをすべて吐き出し終わった後に嘘の世界を描きたい。自分の想像力と創造力をフルに使って嘘の世界を描きたい。なんせ僕は昔から嘘つきなのだ。僕の集大成は嘘で描きたい。

ラッパーの話に戻るが若いときに無茶をした人間は総じて早死にすると思う。Real-Tも多分同い年なのだが多分早死にすると思う。レペゼン地球のDJフォイも同い年なのだが彼も早死にすると思う。DJフォイのエピソードでBARエルフで仕事してた時の話がある。

BARのオープン前にダーツでテキーラを賭けて飲んでいたらしい、結局テキーラ4本ほど空けて気づいた次の日のオープンの時間だったらしい。丸24時間飛んでたということだ。僕もそういう飲み方をしてきた。救急車で運ばれたことも何度かある。道で寝ていたこともベッドがしょんべんまみれだったこともある。特にそういう無茶な飲み方をし始めたのは高校生の時からだ。中学生までは友達の家や公園で缶チューハイを飲んで酒を楽しんでいたのだが高校に入ってからは居酒屋に行くようになった。

居酒屋に行くようになったきっかけは別の高校に進んだ友達がそこの高校で居酒屋に行ったのがきっかけだ。その友達から話を聞き高校生でも居酒屋に行けるのかと驚きワクワクした。初めていった居酒屋は八王子だ、その友達に連れてってもらったのが初めてだ。おっと正確に言うとその前がある。その友達から高校生でも居酒屋に行けることを聞いてそれならと国立の庄屋に一人で行ってみたのが人生初居酒屋だ。店に入って席に着いたところ年確をされて免許証を忘れた(持ってないけど)と言ったところ「その場合は酒を提供できない」と言われすごすごと退散した。話を戻そう。初めて八王子の居酒屋で飲み、高校生でも飲める居酒屋あることを知った僕は、僕たちはいろいろ開拓を始めて立川にある居酒屋によく行くようになった。そしてそこでとにかく無茶な飲み方をしてきた。2時間飲み放題で大体15,6杯飲んでいたと思う。多いときは20杯くらい飲んでいた。1回俺は無茶できるんだぜというのをアピールしたくてウイスキーをジョッキのストレートで頼み2杯イッキした。当然ぶっ飛んだ。そんな無茶な飲み方というか無茶をしてきた人間はその頃は大丈夫でも必ず寿命を削ってると思う。そして早死にすると思う。早死にと言ってもよく天才アーティストが27歳に死ぬみたいな話じゃない。60歳までは持たないそんな感じだ。僕は違法薬物をやったことはないがラッパーの人達はやってきた人が多い。当然酒も無茶な飲み方をしてきたと思う。彼らもまた長くは生きられないだろうと思う。若いときの無茶は必ず寿命を削ってると思う。27歳になって老いを感じ始めてなおさらそう思う。

だからと言って若い人たちに無茶をしない方がいいとは言わない。行っても意味がないからだ。馬鹿な子は必ず無茶をするのだ。ある種業を背負って生まれてきたといってもいいかもしれない。業からは逃れられないからだ。

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