僕の生き方

働くのがなぜ嫌なんだろう。働きたくないというとみんな口をそろえて

「そりゃあ働かないで済むなら働きたくないよ」

という。ではなぜ多くの人が働くのだろう。働きたくないと言いながら定年退職してから再雇用を望む人もかなりいる。なんなんだろう。食っていくためには働くしかないというが本当にそうなのだろうか。

僕は毎週日曜日にキャッチボールに参加してるのだがそこでコバさんに

「こういうキャッチボールみたいな集まりを他にもう1個くらいやりたいんですよね

と言ったところ。

「なんで?」

「いや、たまにこうやって人と集まって喋ったり体を動かしたりする時間を作りたくて」

「あぁなるほどね」

「だから格闘技とかやってみたいなって」

「でも格闘技って初期投資が結構かかるんですよ」

「入会費に月会費2か月分に、、、合わせて3万円くらいすかね。俺そんな金払えないっすよ。なんかいい方法ないっすかねぇ」

「いい方法あるよ」

「え?なんすか?」

「働くこと」

「働けば人と集まって話せるよ」

「間違いないっすね(笑)」

そんなやり取りをした。無職になって毎週日曜日のキャッチボールの時だけ家族以外の人と話す時間が作られている。それが自分にとって大切な時間になっていて人と話す時間というのは人間にとって必要で大切な時間なんだと思わせられる。まぁキャッチボール当日は死ぬほど行くのめんどくさいんだけどね。

だから多分多くの人が働く理由はお金のためとか生きていくためには必要だとか言ってるけどそれは嘘で人と話したいからなんだと思う。仕事というツールを使って人と話すことを選んでるんだと思う。確かに仕事をしてると人と話すときに仕事の話はしやすい。逆に仕事というツールがない状態で人と話すのはかなり難易度が高い。

だから人は働くのだろう。そう考えると人と話せるツールを作ることが出来れば働かななくて済むのではないかと思ってしまう僕は本当に出不精だ。

でも人と話すことが出来れば働かなくて済むのだ。ならば人と話す方法を考えるしかない。

働かずに人と話す。それが僕の生き方だ。

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