金を稼ぐのはカッコ悪い
(最近首が痛い)
颯斗は首の痛みに悩まされるようになってきた。パソコンが再び手元にやってきてパソコンで作業するのが増えたのと同時に首の痛みがやってきた。
(パソコンの位置を目線に合わせたい)
試しにネットで調べてみるとかなりいろんな商品が出てきた。
(これがあればもう首の痛みに悩まされることもない)
そう思ったが、何分金がないのだ。なのに来月のクレジットの支払いは10万円を超えている。今失業手当を13万弱もらっているがクレジットの支払いでほぼ消えることになる。さらにこっから社会保険や国民年金・住民税も払うともうすっからかんだ。
(金がない、、、)
颯斗は生まれてからこの方ずっと金がない。お年玉ももらってすぐ使ってしまうので2月にはすっからかんだ。ちなみに颯斗には姉がいてその姉はお年玉だけで100万円ほど貯めていた。
(お年玉ってそんなにもらっていたのか)
颯斗は0円である。
自分とは正反対の姉を少しうらやましく思う。
なぜ、俺はこんなにも金がないのだろう?
何に使ってしまっているのだろう?
もう酒も飲まなくなったというのになぜか金がなくなる。煙草はまだ吸っているので煙草を辞めれば少しは足しになりそうだ。そして仕事を辞めてからというものの昼飯にラーメンばっかり食っていたが適当な飯を食ってると長距離を走れないことに気づいてから自炊するようになった。その分の金も浮いてくるはずだ。
颯斗は”金を稼ぐ”というのが嫌いだ。カッコ悪いとすら思っている。金を稼ごうとして金を稼げるなんて当たり前と思っているのだ。金を稼ごうとして金を稼ぐなんて馬鹿がやることだと思っている。あと頑張ってる感が嫌いなのだ。
颯斗は”金を儲けたい”と思っている。自分がやってることがいつの間にか金を生み出し。明石家さんまが言っていた”生きてるだけで丸儲け”そんな風になりたいと思っている。
だからなのか"金を稼ぐ"という言葉は嫌いだが"make money"は好きだ。何か目的があってそれを手に入れるために金を作る。つまり”make money”だ。金を稼ぐことが目的の人生なんて絶対に嫌だ。生きるためにお金が必要だからお金を稼ぐなんてのも嫌だ。颯斗はそう考えているがあまり理解はされない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます