第9話 決戦場
部屋に戻ってきた私は、1kの狭い室内をうろうろしながら暫定ボス部屋に挑戦する計画を考えた。
まず、ボスと戦うことを考えるなら、余計な道中の戦闘はスキップしたい。
大量のゴブリンを倒した後にボス部屋に挑むのはきついだろう。
雑魚のリポップ時間の長さを利用すれば、道中の敵を掃討した後、十分な休息を取って再出撃、ということもできるのではないか。
「……ありだな」
自分で思いついた案に、うんうんと頷く。
ただ、ボスと戦った後の帰り道に道中のゴブリンが湧いていたら最悪だから、あまりギリギリではやりたくないな。
正確なリスポーンの周期は知らないが、少なくとも12時間は再び湧かないことは、実際に確認している。
その間に、洞窟内の敵を掃討し、休息を取り、ボス部屋に挑む。
「よし、それでいこう」
方針は決まった。
具体的にはどうするかというと……。
「やろうと思えば今からでもできるな」
最初のゴブリンを倒したのは、大体今から3時間ほど前。
12時間まで残り9時間。
6~7時間ほどを休息にあてて、残り2~3時間でボスを攻略、帰還する。
これで行こう。
そうと決まれば、さっさと行動だ。
「んー、回復アイテムをもう1つずつ買い足しておくか」
まずは準備。
銀貨30枚を使って、軟膏、包帯、鎮痛剤をそれぞれ買い足しておく。
高いなー。
でも必要経費だ。
後は装備の修理もしておいて、と。
とりあえずの準備はこれでいいかな。
後は休息。
軽く飯食ってシャワーを浴びて、さっさと寝よう。
朝作った味噌汁を火にかけ温め直す。
パックに詰めて冷蔵していたご飯をチンして、納豆と卵で食べる。
どうやら私は食事には頓着しない人間だったらしい。
ほぼ毎食これで済ませている。
味噌汁には野菜とわかめをたっぷり入れているので、栄養バランスは完璧だ(多分)。
たまに違うものが食べたくなったり米を炊き忘れた時には、パスタを作ったりその他買い置きしている麺類を茹でたりしている。
歯を磨いてシャワーを浴びる。
呪われたローブは、頑張ったら一時的に脱ぐことができた。
ただ、体が猛烈にローブを着たがっている。
シャワーを浴びて出たら、すぐにローブを着なくてはならないという強迫観念に駆られていた。
物理的に脱げない訳じゃなくて、精神に干渉する系の呪いらしい。
こわい。
「これ、どうやったら解呪できるんだろう」
もしかして一生このままだったりして。
「……それは勘弁してほしいな」
装備には耐久値がある。
それが0になれば、アイテムが破壊されて、呪いごと消滅しないだろうか。
耐久値が0になると何が起きるのか、まだ確認したことはない。
後でいらないアイテムが出たら試してみよう。
ローブにはまだ使い道があるからこれで試すのは早い。
ちなみにショップの修理機能で修理すると、アイテムは新品同然に綺麗になるので、それが洗濯代わりになる。
なんなら普通に洗濯するより綺麗になるかもしれない。
「これがローブで不幸中の幸いだったな。これならまだ、ギリ外に出られる服装だ」
鏡で確認する。
風呂上がりの銀髪美少女が、魔法使いが着ていそうな黒いローブを身に纏っている。
うん、ありだな。
容姿が優れているのもあって似合っている。
街中を歩いていても、そういうファッションか、でスルーされそうだ。
呪われているのが武器じゃなくてよかった。
武器を常に持ち歩かないといけないとか、買い物もできなくなる。
銃刀法違反で捕まっちゃうよ。
ローブ姿のままベッドに横たわる。
地味に着心地は結構いい。
寝間着代わりにもなるな。
普通に眠れそうだ。
カーテンを閉じきり、目を瞑っても光を感じる。
時刻は昼過ぎ。
まだ日は高い。
朝起きたばかりなので眠気はないが、ゴロゴロしていればそのうち眠れるだろう。
目覚まし時計は、セットしなくていいか。
ただの昼寝だ。
どうせすぐ目を覚ますだろう。
***
「んん……はっ、夜?」
目を開けたら真っ暗だった。
時計を見ると、7時間ぐらい寝ていたらしい。
やべ、寝過ぎた。
よくこんなに眠れたなと自分でもびっくりする。
けど、おかげで体が軽い。
眠気が一切ない、爽快な目覚めだ。
どうやらレベルアップしたらしい。
時間は少し押しているけど、コンディションは最高だ。
「予定に変更なし、行くか」
軽く腹ごしらえをして準備する。
そして、いざダンジョンへ。
ゴブリンはまだ湧いていない。
腹ごなしをかねて、無人の洞窟をゆっくりと散歩がてら進んでいく。
そして、推定ボス部屋。
謎の石扉の前に到着した。
「体調よし、装備よし、回復アイテムよし。……行くか」
最終確認をして、鎮痛剤を先に飲み、扉に手をかける。
軽く押すと、ゴゴゴと音を立てながら、ほとんど抵抗なく扉は開いた。
扉の先は、石造りの通路になっていた。
通路の先には、階段があるようだ。
薄暗い中、薄っすらと階段状の段差が見える。
「おおっ?」
扉を通り抜けると、背後に霧の壁が出現した。
扉が分厚い霧の壁に覆われている。
触れてみると、中空から一枚の紙が落ちてきた。
手元でキャッチする。
『ここは決戦場。来る者は拒まず、去る者は拒む。霧の壁を抜けて退出すると、所持品の全てを失う』
そう書かれていた。
「なるほど、中途半端な覚悟での挑戦は許さないと」
決戦場か。
まさにボス部屋って感じだな。
ボスを倒せば、霧の壁も消滅するんだろうか。
所持品の全てとは、当然装備も含むよな。
今の私の装備と所持品は、1週間の努力の結晶だ。
失いたくはない。
まあ、死ぬかもしれないとなったら逃げるけど。
失うと言っても、所詮は金で買える物。
命とは比べ物にならない。
やばいと感じたらすぐ逃げよう。
道中の掃除、しっかりしておいてよかったな。
仮に裸で放り出されたとしても安全に逃げ帰れる。
「ま、ボスを倒せば全て解決だ」
不敵な笑みを浮かべて、通路を進む。
短い階段の先には、ドーム状の広大な空間が広がっていた。
天井は見上げる程に高く、巨大な石柱が立ち並ぶ。
床も壁も天井も、全て石造りの人工物だ。
壁や石柱には無数の松明が設置されており、室内を煌々と照らしている。
光量には問題ない。
洞窟よりも明るいぐらいだ。
まるで闘技場。
コロシアムのような場所だった。
その空間の中央に、一体の魔物がいた。
身長は2メートル近いか。
緑色の肌の、筋肉質で大きな体。
シルエットは人に近く、二足歩行で佇んでいる。
手には槍が握られていた。
顔はゴブリンに似ているが、心なしか精悍な顔つきをしている。
緑色の肌もゴブリンと同じだが、明らかに普通のゴブリンとは違う。
しかも洞窟のゴブリンよりも装備がしっかりとしている。
鉄兜に、革製の胸当てに肩当て。
腰や手足にもレザーの防具をつけている。
槍の穂先は鉄製で、その刃は鋭く研ぎ澄まされていた。
「……ホブゴブリンか」
ゴブリンの上位種といえば、ホブゴブリンだろう。
自分の中でその名称はしっくりときた。
相手もこちらに気づいたのか、ホブゴブリンは槍を構えてこちらを見据えている。
『ガアァッ!』
そして、咆哮と共にこちらへ向かって走り出した。
(――速い)
その突貫の速度は通常のゴブリンの比ではない。
仮にダンジョン攻略初日に出会っていれば、成す術なく殺されていたであろう速さ。
だが、今の私の実力なら、十分対処可能な範囲だった。
「ふっ」
ホブゴブリンから放たれた、突撃の威力を乗せた鋭い突きを横にステップして躱す。
盾でまともに受ければ、盾ごと貫かれてもおかしくない威力だと直感した。
「はあっ!」
『グギャ!』
お返しだとばかりに一歩踏み込み剣を振るうが、ホブゴブリンは素早く槍を引き戻してガードした。
(こいつ――)
そのまま力づくで押し返される。
すかさず追撃しようとする私を牽制するように、息をつかせぬ連続攻撃を放つホブゴブリン。
攻撃を盾や剣で反らし、防戦一方になる。
(――強い!)
近づけない。
剣が届かない。
後一歩が、とても遠い。
「ちっ」
正面突破は厳しいと感じた私は、一旦仕切り直そうと距離を取った。
だが、ホブゴブリンは追いかけてくる。
(くそ、戦い方がいやらしいな)
私が進めば下がり、私が下がれば進む。
自身の得物である、槍のリーチを活かした巧みな戦い方だ。
ここにきて、ショートソードのリーチの短さが響いている。
常に相手の攻撃が届かず、自分が一方的に攻撃できる距離を保って戦う。
それは戦闘の理想と言える戦い方だった。
射程の管理、間合いの取り方が実に上手い。
これを無傷で攻略できる気がしなかった。
素直に認めよう。
こいつは強い。
容易にはいかない相手だ。
戦士としての技能では、相手の方が上かもしれない。
剣を握りたての私とは技量が違う。
(でも――勝つのは私だ)
今の私は、間違いなく過去最強の自分だ。
装備に身体能力、全てが充実している。
敵に少しばかり劣る点があるからと言って、全て負けている訳ではない。
命を賭した総力戦になれば、最後に立っているのは私の方だ。
限界ギリギリファイトを仕掛ける覚悟を決める。
『ガアァッ!』
ホブゴブリンが咆哮し、槍を振るう。
ここから先に入ってくるな。
そう線を引くような、牽制気味の攻撃。
「っ!」
槍を掻い潜る。
私は、そのラインを踏み越えた。
素早く距離を詰める。
『グギャ!』
私の踏み込みに反応し、ホブゴブリンは即座に後退しながら槍を突き出してくる。
先ほどまでなら、ここで身の危険を感じて下がっていた場面。
だが、私は止まらない。
さらに前へと進む。
(いっ――たくない!)
いなしきれなかった槍の一撃が、太ももの肉を裂く。
だが、思ったほどの痛みではない。
鎮痛剤が効いているようだ。
私は傷に構わず前進し、自身の間合いにホブゴブリンの体を捉えた。
「はああっ!」
『グガッ!』
気合と共にショートソードを振るう。
袈裟斬り、逆袈裟、突き。
殺意を込めた連撃。
だが、敵もさる者。
ホブゴブリンは、初撃を浅く受けただけで、他は防御し回避された。
負傷具合で言えば、私と同じぐらいか。
イーブンのダメージトレードだ。
(……面白い!)
実力が拮抗した、苦しい戦い。
本来なら険しい表情でも浮かべるところだろうか。
だが、私の口元は自然と弧を描いていた。
やるか、やられるか。
この緊張感がたまらない。
血が滾る。
胸が高鳴る。
相手の一挙手一投足を見逃さないように目を凝らし、神経を張り巡らせる。
敵の行動を見極めろ。
最善の対応を考えろ。
敵の行動を予測しろ。
そして体を動かせ。
脳も肉体も全力稼働だ。
『グガァッ!』
保身を捨てた私の動きに対応するように、ホブゴブリンの動きも激しさを増す。
私を近寄らせまいと、必死に槍を繰り出してくる。
私はそれを盾で弾き、躱し、隙を見ては捨て身の攻撃を繰り返す。
一進一退の攻防が続く。
互いに傷が増えていく。
息が上がり、血と汗が飛ぶ。
戦い始めて、何分経ったか。
時間間隔が曖昧になるほどの激戦。
私は一歩も引かずに戦い続けている。
ホブゴブリンも、同じだった。
双方ともに満身創痍。
お互いに息を荒げて血だらけだ。
まだどちらも致命傷は負っていない。
だが、その均衡は徐々に崩れ始めていた。
『ガヒュッ、ガハッ……!』
「はぁ、はぁっ……!」
ホブゴブリンの動きが鈍り始めた。
動きに繊細さやキレがなくなってきている。
疲れがたまっているのだろう。
私も苦しいが、まだ体は動く。
体力が底をつくのは、もう少し先だ。
どうやら、スタミナでは勝っていたらしい。
そういえば、ゴブリンのネックレスに〈
詳細鑑定をしてないから効果は推測でしかないけど。
もしかしたらそれが影響しているのかもしれない。
そして私は、まだ切り札を残している。
「ふふっ……!」
勝利を確信して、にやりと笑う。
対するゴブリンは、負けじと私を睨みつけてくる。
まだ戦意を失ってはいないようだ。
だが、無駄なあがきだ。
もう終わりだよ。
私の勝ちだ。
――終わりにしてやる!
「はああっ!!」
叫びながら突撃する。
もう攻撃から身を守るようなことはしない。
攻撃のみに意識を集中する。
完全に捨て身の攻撃。
神風アタックだ。
(頼むぞ、呪いのローブ……!)
迫りくる槍の先端。
このまま何もしなければ、その切っ先は私の胸を貫くだろう。
身に纏う黒いローブに意識を集中させる。
そして、秘められた力を発動する。
――〈
それは発動時、体力減少割合のシールドを得て、筋力と敏捷が上昇する効果を持つ。
全身に力が漲る。
世界の時の流れが少しだけ遅くなったような気がした。
『ギャギャッ!?』
ホブゴブリンの槍が、私の胸を
鋭い切っ先はローブの表面に触れただけ――いや、その表面で、透明な壁に拒まれたかのようにぴたりと止まっていた。
無防備に前に出てきた私に渾身の突きを浴びせて、勝利を確信していたのはあちらも同じだったのだろう。
予想だにしない出来事に、放心するホブゴブリン。
その隙を見逃す私ではない。
「おりゃああーッ!!」
『ゴッ――!』
渾身の力で放つショートソードの一撃が、ホブゴブリンの胴体を皮鎧ごと深々と切り裂いた。
肉と骨を断つ、確かな手応え。
致命傷だ。
『ガッ、ゴフッ……!』
ホブゴブリンは傷口から盛大に血を吹き出して、石畳の床へ仰向けに倒れた。
最後まで槍を手放さなかったのは、戦士としての矜持だろうか。
しばらくぴくぴくと痙攣していたが、やがて動かなくなった。
「……しゃあっ!」
死体が消えていくのを確認して。
私は、荒い息を吐きながらガッツポーズした。
激しい疲労に襲われながら、勝利の余韻に浸る。
ホブゴブリン。
強敵だった。
この戦闘で学んだことは色々ある。
呪いのローブが無ければ危なかっただろう。
スキルが強い。
このダンジョン、装備ゲーかもしれない。
「……さてと」
ひとしきり勝利の余韻を味わった後、私はホブゴブリンが倒れた場所に目を向けた。
そこには、複数の銀貨に混じって小さな金の硬貨が1枚と、ホブゴブリンが持っていた槍が落ちていた。
「ちっちゃいな……これって、小金貨ってやつかな?」
金色の硬貨を拾い上げると、それはとても小さかった。
1円玉よりも小さい。
だが、その重みと輝きは、これが本物の金であることを示していた。
確かショップの換金のところに、金貨についても書いてあった。
小金貨が銀貨10枚で、大金貨が銀貨50枚の価値だったっけ。
多分これは小金貨で、他に銀貨が……5枚あるから、これで銀貨15枚か。
ゴブリン15体分。
うめえ。
でも実際、それぐらい強かった。
「この槍は持ち帰って鑑定だな」
呪いの装備はもうこりごりだ。
手に持っただけで装備した扱いになったりしてないだろうな。
ちょっと不安になりながら、槍を持って肩に担ぐと、ずきりとした痛みが走る。
「いってて……やべ、鎮痛が切れたか。先に手当しておけばよかったな」
勝利に酔って、細かいことを忘れていた。
冷静に考えると、体中が傷だらけだ。
鎮痛剤の効果が切れたことで痛覚が戻り、めちゃくちゃ痛い。
仕方ないから鎮痛剤を飲み直して、傷の手当を始める。
防具を脱がなきゃならないから大変だ。
とりあえず、出血の酷い大きな傷だけ治療して、細かな傷の処置は帰ってからにしよう。
軟膏も包帯も効果はすごいけど、患部に直接塗ったり巻いたりしなきゃいけないのが難点だ。
ポーションとか回復魔法とかあればな。
水薬を飲んだり、魔法をかけるだけで即時回復すれば便利だろうな。
まあ、無い物ねだりをしても仕方ない。
「にがっ」
何かの足しになるかもしれないし、薬草も食べておく。
そしたらめちゃくちゃ苦かった。
というか心なしか葉っぱに元気が無くなっている気がする。
萎れてる?
もしかして消費期限とかあるのかな。
まあ、生ものだし。
リアルに忠実ならそりゃあるよな。
そうなると、薬とかもあまり買い置きとかはしない方がよさそうだな。
「さてと……」
一通り治療を終えて防具を付け直して立ち上がる。
疲労は溜まっているが、体の傷はもう問題ない。
傷は癒えきっていないので無茶は禁物だが、普通に戦えるだろう。
「どうしようかな」
ボスは倒した。
後は帰るだけ。
撤退は決定事項ではあるのだが、せっかくだし少し先を見ていきたい気持ちもある。
決戦場の奥には、私が入ってきた通路と対になるように、先に進める道があった。
その先がどうなっているのか、すごく気になる。
「……ちょっとだけならいいか」
少し悩んだ後、私はその通路へと足を向けた。
欲張りなムーブかもしれないが、これで素直に退くような堅実な性格なら、そもそもこの場所に来ていない。
多分一生洞窟でゴブリンだけ狩ってファームしていた。
短い階段を下りて、通路を進む。
その道は、入ってきた道とそっくりだ。
一瞬、来た道を引き返しているんじゃないかと思ったほど。
通路の先から、光が見える。
まるでトンネルを抜けた先にある出口のように。
敵はいない。
コツコツと、静かな通路に足音を反響させながら、光の方へと歩いて行く。
「おお……、外だ」
通路を抜けた先。
そこは、洞窟の外だった。
緑の木々の向こうに蒼天が見えている。
日は高いのか、酷く眩しい。
ずっと薄暗い場所にいたのに、急に明るい場所に出たから目が眩んでしまう。
「ここは……森、だな」
鬱蒼とした森だ。
しかし密林というほどではない。
過ごしやすい気温だし、空気も澄んでいる。
背後には、切り立った崖がある。
とんでもなく険しくて高い。
岩肌剥き出しの断崖絶壁にぽっかりと開いた洞窟。
それが私が出てきた通路だった。
「洞窟はクリアで、ニューステージって感じかな」
洞窟はダンジョンという雰囲気だったが、今度は自然って感じだ。
森か。
ワクワクするな。
どんな敵が出てくるんだろう。
ゴブリンの使い回しでも、それもまたよし。
景色が変われば気分も変わる。
楽しみだ。
「さてと、帰りますか」
見たいものは見れた。
ダンジョンはまだまだ先があるようだ。
私は森に背を向けると、洞窟の中に入り、元来た道を戻り始めた。
―――――
『弾正セナ』
レベル6→7
『ショートソード』
魔法攻撃力+1
『ヒーターシールド』
スタミナ回復+1
『メイジハット』
筋力+1
敏捷+1
『呪われたローブ(Tier1)』
体力+1
〈
呪われている
魔力-3
『レザーレギンス』
体力+1
物理防御+1
『レザーグローブ(Tier1)』
敏捷+1
攻撃速度+1
『レザーブーツ』
運+1
『ゴブリンの冒険証(Tier1)』
全能力+1
〈
『戦士の指輪(Tier2)』
筋力+2
〈
『背負い袋』
・水袋、ロープ、ナイフ、火口箱、松明3、薬草、軟膏、包帯、鎮痛剤。
近況ノートに挿絵を載せてます。
AIイラストです
https://kakuyomu.jp/users/setori217/news/16817330664543796569
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