【最終章:右目と名前(4)】
「今日も楽しかったね。私、
相葉由紀は真中しずえの前にシャワーを終えていて、
今は空木カンナがシャワーを浴びていて、そのあとで田中洋一、羽加瀬信太、沢木キョウの順にシャワーを浴びることになっていた。池田勇太は沢木キョウが終わってから最後にシャワーを
シャワーの音が止まったのに気づいた田中洋一が、「あ、そろそろ僕のシャワーの番だ。これが最後のゲームになるかな」と言いながらUNOのカードをシャッフルしていた。しかし、そのゲームは、沢木キョウと羽加瀬信太がさくっと勝ってしまったので、「空木さんがまだ戻ってきてないから、もう一回」と
そのゲームでは、『ドロー2』と『ドロー4』がたくさん出てくる
その音が聞こえてきたとき、みんなは
「ちょっと見てくる」と池田勇太が言って立ちあがろうとしたが、「まだ
するとすぐに、「カンナ大丈夫?」という真中しずえの大きな声が聞こえてきて、その直後には「池田先生もきてください」と言いながら立花美香がみんながいる
空木カンナはパジャマ
空木カンナは
居間のソファーに全員が集まったとき、「カンナ、何があったか
しかし、「私は大丈夫です。心配かけてごめんなさい」と青白い顔で
「シャワーを
「緑色!?ま、まさか・・・」と沢木キョウが驚いたが、その瞬間、空木カンナは気を失ってソファーからずり落ちそうになった。
それを立花美香が
空木カンナを二階の寝室の
「どうしよう・・・」と泣きそうな顔で羽加瀬信太が言うと、「池田先生、携帯電話で
「お、そうだな。ここは携帯電話の電波は
「あ、そうだった・・・。でも空木は今は気を失ってるし、どこに携帯電話を置いたか誰も知らないよな。どうしようかな・・・」と池田勇太が質問とも
「でも、こんな真っ暗なところを立花先生お一人で運転するのは
「もしこの近くに空木さんを
「う〜む、たしかに・・・。でも、だからといって、犯人が近くにいるかもしれないのに、立花先生が運転するというのはやっぱり心配です。」
池田勇太と立花美香の会話に『犯人』という単語が何回も出てきているのを聞いて、田中洋一たちはみんな不安そうな顔をしていた。しかし、その中でも特に様子がおかしかったのが沢木キョウであった。
思い
「僕の思い
「どういう意味なの?」と
空木カンナが死んでしまうかもしれないということを口にしたことで、これまで
その様子を静かに見ていた沢木キョウが何かを言おうをしたとき、横から「でも、空木さんは後ろから
「そんなこと今はどうでもいいでしょ。カンナがカンナが・・・死んじゃうかもしれないのよ」と、泣きながら真中しずえが田中洋一を
しかし、田中洋一の発言を聞いた沢木キョウは何かに気がついたようで、「そうか。そういうことだったんだ」と小さく言い
***
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