第39話

『ヨウイチくん!あそこにもサハギンがいるよ!』

『了解だ!』

サヤカの指さす方向には2匹のサハギンが陸に上がっていた。

(まずは1匹・・・)

手持ちの投げナイフを投擲した。

(よし、命中!)

投げナイフが命中したサハギンは怒ってこちらに突進してきた。

盾を構えて突進を受け止めた。

「うぉ!?」

サハギンの突進が思いのほか強く、俺は吹き飛ばされてしまった。

(あ・・・マズイ・・・)

『サヤカ!そっちに行った!』

『え?きゃぁ!?』

サヤカは盾を構えて攻撃を受けようとしたが、受けきれずに体勢を崩してしまった。

(くそ!間に合え!)

吹き飛ばされた体勢のまま、サハギンの背後から切り付けた。

「グギャ!?」

サハギンはサヤカから俺にターゲットを替え、襲い掛かってきた。

(よし!このまま抑え込めれば・・・)

盾で攻撃を受け止めながら、少しずつ後ろに下がっていった。

(もう少しだ!)

『サヤカ!今だ!』

『うん!』

サヤカが後ろから攻撃し、倒した。

(ふぅ・・・何とかなったな・・・)

サハギンが消えた後、目の前にドロップ品が落ちていた。

ドロップは拾っておき、2匹目に手持ちの投げナイフを投擲した。

「グギャ!?」

サハギンがこちらに気を取られている間にサヤカが攻撃した。

「グギャ!・・・グッ・・・」

(よし、これで終わりだな。)

『みんな!サハギンは倒したから、ドロップ品を集めてくれ!』

『『わかった!』』

しばらくサハギン狩りを続けていると、お昼になったので休憩するために一旦その場を離れる。

「よし!ここで休憩しよう!」

「「は~い!」」

アイテムボックスから、今朝メイドさんに作ってもらった弁当を取り出した。

他の皆にもお弁当を渡し、ライムにもメイドさんが作ったお肉の塊を与え、昼食を食べる。

(さて、どんな味かな?)

まずはサンドイッチを食べてみた。

(うん!普通に美味いな・・・)

次は唐揚げを食べてみた。

(これも美味しいけど・・・やっぱり日本の唐揚げの方が好きかな・・・でも、流石メイドさんだな・・・いつも家では食事を作って出してくれて美味しいけど、お弁当も美味しいな。)

メイドさんへの好感度が上がった。

次におにぎりを食べてみた。

(うん!これも美味しいな!)

満足して食べ終わり周りを見ると、他の皆も食べ終わっており、満足したようだ。

休憩ついでにここまでサハギンを狩って得たドロップアイテムを鑑定する。


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【名前】水性のリング

【レア度】C+ 【状態】良好

【説明】魔鉄で作られたリングで魔力を流しやすい。先端にはアクアマリンが付けられており、水属性耐久(小)付与。

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【名前】水性の腕輪

【レア度】C+ 【状態】良好

【説明】魔鉄で作られた腕輪で魔力を流しやすい。腕輪にはアクアマリンが付けられており、水属性耐久(小)付与。

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【名前】水性のイヤリング

【レア度】C+ 【状態】良好

【説明】魔鉄で作られたイヤリングで魔力を流しやすい。先端にはアクアマリンが付けられており、水属性耐久(小)付与。

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(水性のリングは同じだな。それ以外も全て水性だな。シリーズ化されているのか・・・?)

「みんな、今回のドロップ品だけど、リング、腕輪、イヤリングの3つで、全て水性だった。」

「「おぉー、すごいね!」」

「これで水性は4つ手に入ったわけだけど、どうせならあと2つ手に入れて全員で装備したいな。このフィールドには必要だ。」

「そうだね。」

「だから今日は攻略ではなく、サハギン狩りをして装備を整えよう。」

「「「わかったよ~」」」

「とりあえず、今までの4つはサヤカが腕輪、リナがイヤリング、マヤとナツミがリングを装備してくれ。」

「「「「ありがとう!」」」」

「よし、じゃあサハギン狩り再開だ!あと2つ揃えるぞ!!」

「「「「「おー!」」」」」

その後、水性シリーズが2つ揃うまでサハギン狩りが行われた。

そして、ヨウイチが腕輪、ユイはイヤリングが揃い、偶然か水性シリーズを2つずつ手に入れた。


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