第38話

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ヨウイチの装備の受け取りと女子5人の装備を整えた次の日。

ヨウイチたちはダンジョン第4層を攻略すべくダンジョン入口まで来ていた。

「よし、じゃあこれから第4層攻略を始める。昨日話した通り、俺とサヤカで前衛をやるから、他の皆は後ろから援護を頼む。ライムはマヤと一緒にいて、守ってあげてな。」

「了解!」

ぴょんぴょん。

「よし!行くぞ!」

ダンジョン1層の転移ポータルから第3層まで移動し、第4層に入った。

第4層は大きな湖がある階層となっていた。

「わぁ~・・・綺麗な湖だね!」

「確かに綺麗だな。」

「でも、なんかモンスターがいっぱいいるね。」

「あぁ・・・この階層は湖を渡らないといけないっぽいから、水棲のモンスターが多いのかな?」

「あ!ヨウイチくん!あれ見て!」

サヤカが指さす方向を見ると、魚のような顔をしたモンスターがいた。

(ん?あれは・・・鑑定!)

そのモンスターは湖の底を泳ぎながら、時々水面に顔を出していた。


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【名前】なし

【種族】サハギン【年齢】5歳

【レベル】40/100

【職業】 なし

【状態】良好

身体能力

【HP】390/390

【MP】700/700

【攻撃】195

【防御】195

【魔攻】535+107

【魔防】360

【敏捷】350

スキル

【爪術】【水操】【水魔法】【知力】

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『あの魚のようなモンスターはサハギン。今までと違って、水魔法が得意なモンスターで紙装甲だ。魔法さえどうにかなれば大丈夫そうだな。』

『あれがサハギンかぁ・・・なんか魚に人の顔が付いている感じで嫌だなぁ・・・』

『あ、確かに・・・』

『ヨウイチくん!もう攻撃していいかな?』

『あ、あぁ、大丈夫そうだ・・・」

(なんか逆らったらヤバそう・・・サハギンはそんなに嫌だったか・・・)

マヤはサハギンに攻撃した。

「・・・ウインドカッター!」

ザシュッ! サハギンのHPが0になったようで、消えていった。

(ん?ドロップ品がないな・・・)

『ドロップ品がないな・・・あ、湖の中に落ちて行ったのか・・・?』

『あ、本当だ。』

(もしかして、この階層は陸で倒す以外は全部湖の中に落ちるのか・・・?)

サヤカと念話で話しながら周囲を見渡した。

すると、少し離れた場所にサハギンが陸に上がっているのが視界に入った。

『みんな!あそこにもサハギンがいるぞ!』

そういうと皆の視線がそちらへ向いた。

『まずはあいつを倒そう!ライムはマヤのフォローを頼む!』

『わかった!』

『サヤカは水魔法を使えないように攻撃してくれ!』

『了解!』

(よし、まずは先制攻撃だ!)

俺とサヤカはサハギンに向かって走り出した。

サハギンがこちらに気付き、慌てて湖に引き返そうとしたが、俺が手持ちの投げナイフを投擲し、足にナイフが刺さり転んでしまった。

そこへサヤカが盾を当てて、湖から離れた場所に吹き飛ばした。

吹き飛ばした先に弓を構えていたリナが攻撃をし倒した。

『よし、まずは1匹!』

『ヨウイチくん!もう1匹いるよ!』

『了解だ!』

俺はサハギンの背後から切り付けた。

(あ、これは・・・)

サハギンが消えた後、目の前にドロップ品が落ちていた。

「ん?レアドロップか?鑑定!」


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【名前】水性のリング

【レア度】C+ 【状態】良好

【説明】魔鉄で作られたリングで魔力を流しやすい。先端にはアクアマリンが付けられており、水属性耐久(小)付与。

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(へぇ・・・水属性耐久か・・・皆に一つづつ欲しいな・・・)

『みんな、サハギンからこれが出た。レアアイテムだけど、集めてみるか?』

『『『『『わかった!』』』』』

第4層でレアアイテム集めが始まった。


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