第38話
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヨウイチの装備の受け取りと女子5人の装備を整えた次の日。
ヨウイチたちはダンジョン第4層を攻略すべくダンジョン入口まで来ていた。
「よし、じゃあこれから第4層攻略を始める。昨日話した通り、俺とサヤカで前衛をやるから、他の皆は後ろから援護を頼む。ライムはマヤと一緒にいて、守ってあげてな。」
「了解!」
ぴょんぴょん。
「よし!行くぞ!」
ダンジョン1層の転移ポータルから第3層まで移動し、第4層に入った。
第4層は大きな湖がある階層となっていた。
「わぁ~・・・綺麗な湖だね!」
「確かに綺麗だな。」
「でも、なんかモンスターがいっぱいいるね。」
「あぁ・・・この階層は湖を渡らないといけないっぽいから、水棲のモンスターが多いのかな?」
「あ!ヨウイチくん!あれ見て!」
サヤカが指さす方向を見ると、魚のような顔をしたモンスターがいた。
(ん?あれは・・・鑑定!)
そのモンスターは湖の底を泳ぎながら、時々水面に顔を出していた。
----------------------------------
【名前】なし
【種族】サハギン【年齢】5歳
【レベル】40/100
【職業】 なし
【状態】良好
身体能力
【HP】390/390
【MP】700/700
【攻撃】195
【防御】195
【魔攻】535+107
【魔防】360
【敏捷】350
スキル
【爪術】【水操】【水魔法】【知力】
----------------------------------
『あの魚のようなモンスターはサハギン。今までと違って、水魔法が得意なモンスターで紙装甲だ。魔法さえどうにかなれば大丈夫そうだな。』
『あれがサハギンかぁ・・・なんか魚に人の顔が付いている感じで嫌だなぁ・・・』
『あ、確かに・・・』
『ヨウイチくん!もう攻撃していいかな?』
『あ、あぁ、大丈夫そうだ・・・」
(なんか逆らったらヤバそう・・・サハギンはそんなに嫌だったか・・・)
マヤはサハギンに攻撃した。
「・・・ウインドカッター!」
ザシュッ! サハギンのHPが0になったようで、消えていった。
(ん?ドロップ品がないな・・・)
『ドロップ品がないな・・・あ、湖の中に落ちて行ったのか・・・?』
『あ、本当だ。』
(もしかして、この階層は陸で倒す以外は全部湖の中に落ちるのか・・・?)
サヤカと念話で話しながら周囲を見渡した。
すると、少し離れた場所にサハギンが陸に上がっているのが視界に入った。
『みんな!あそこにもサハギンがいるぞ!』
そういうと皆の視線がそちらへ向いた。
『まずはあいつを倒そう!ライムはマヤのフォローを頼む!』
『わかった!』
『サヤカは水魔法を使えないように攻撃してくれ!』
『了解!』
(よし、まずは先制攻撃だ!)
俺とサヤカはサハギンに向かって走り出した。
サハギンがこちらに気付き、慌てて湖に引き返そうとしたが、俺が手持ちの投げナイフを投擲し、足にナイフが刺さり転んでしまった。
そこへサヤカが盾を当てて、湖から離れた場所に吹き飛ばした。
吹き飛ばした先に弓を構えていたリナが攻撃をし倒した。
『よし、まずは1匹!』
『ヨウイチくん!もう1匹いるよ!』
『了解だ!』
俺はサハギンの背後から切り付けた。
(あ、これは・・・)
サハギンが消えた後、目の前にドロップ品が落ちていた。
「ん?レアドロップか?鑑定!」
----------------------------------
【名前】水性のリング
【レア度】C+ 【状態】良好
【説明】魔鉄で作られたリングで魔力を流しやすい。先端にはアクアマリンが付けられており、水属性耐久(小)付与。
----------------------------------
(へぇ・・・水属性耐久か・・・皆に一つづつ欲しいな・・・)
『みんな、サハギンからこれが出た。レアアイテムだけど、集めてみるか?』
『『『『『わかった!』』』』』
第4層でレアアイテム集めが始まった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます