第24話


翌日、第2層攻略に向けてダンジョンへと赴いていた。

「今日の第2層は偵察程度にしておこう。昨日の疲れもあると思うし、どんな場所かもわからない。」

「そうだね・・・無理して怪我したら嫌だしね。」

「私も賛成です!」

「よしっ!それじゃあ第2層に出発だ!!」

特に問題ないまま第1層のボス部屋まできた。

そこは扉が開いたままとなっており、ボスがいる様子はなかった。

「そういえば、ボスは倒すと1週間は復活しないと聞いたな。昨日はすぐに帰ってきたから、ボス部屋の探索からしよう!」

「そういえばそうだね。ちゃんと見てなかったし、早く探索しようよー!」

「私も気になりますね!」

みんなも賛成してくれたので、ボス部屋の探索する。

(昨日はちゃんと見れていなかったな・・・思った以上に広いな。)

「お、昨日は気付かなかったけど、反対側に扉がある。あっちが第2層の入口かな?」

反対側の扉に向かう途中、部屋の真ん中辺りを通り過ぎようとした時・・・俺は何かに躓いた。

「おっと・・・ん?何か出っ張ってるぞ・・・?」

地面をみると、箱のような物の角がでていた。

「みんなこっちに来てくれ!もしかしたら宝箱かもしれない!」

みんなを呼び寄せ、地面を掘り返した。

「あっ!これ、宝箱じゃない?箱みたいなのが見えるよー!」

「ほんとだねー!」

(このタイミングで宝箱・・・?【幸運】スキルのおかげか?)

「早く開けてみようよ!」

「そうだな・・・じゃあ開けるぞ!」

宝箱を開けると、中には剣と盾が入っていた。

(ラッキーだな!!というか、こんな大きい装備がどうやって箱の中に入っていたんだか・・・)

「やったー!」

「よかったねー!」

みんなも大喜びしていた。

(さて、どんなアイテムかな?鑑定!)


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【名前】魔鉄のロングソード

【レア度】C 【状態】良好

【説明】鉄より頑丈で魔力を流しやすい。魔力を流すと攻撃力向上(小)

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【名前】魔鉄のカイトシールド

【レア度】C 【状態】良好

【説明】鉄より頑丈で魔力を流しやすい。魔力を流すと防御力向上(小)

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【幸運】のスキルのおかげ?か、良い物が手に入ったようだ。

「この装備は魔鉄のロングソードとカイトシールドだ。鉄よりも頑丈で魔力を流すと攻撃力と防御力を上げれるみたいだな。」

「おー!すごいね!これはサヤカちゃんが装備することになるかな?」

「そうだな。この2つはサヤカに装備してもらう!他の皆も順次装備は整えていくからな!」

「ありがとう!この装備でみんなをもっと守れるように頑張るね!」

その後もボス部屋を探索したが、特に目ぼしい物は見当たらなかった。

「探索はこれくらいにして、そろそろ第2層に向かおうか!」

「はーい!」

「わかりました!」

第2層に続く扉の前で、俺はみんなに問いかけた。

「みんな、準備はいいか?おそらく第1層よりも強いモンスターがいるはずだ!気を引き締めていくぞ!!」

「おー!」

(よしっ!気合いも入ったし、第2層の攻略を開始だ!!)

俺たちは気合を入れて扉を開けた・・・が、そこは森の中だった。

「あれ?森・・・?」

「なんか、第1層と変わりすぎて驚きますね・・・」

(どっちに向かっていけばいいかわからないな・・・)

「とりあえず、壁に沿ってまっすぐ進んでみるか。」

そのまま壁に沿って進んでいくと、少し開けた場所が見えてきた。

そこにはコボルトが数匹警戒をしていた為、一旦止まり様子を伺った。

(コボルトか・・・でも、全員違う武器を持っているな。鑑定!)


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【名前】なし

【種族】コボルトナイト 【年齢】5歳

【レベル】15/100

【職業】剣士

【状態】良好

身体能力

【HP】300/300

【MP】120/120

【攻撃】165

【防御】125

【魔攻】22

【魔防】22

【敏捷】350+70

スキル 【俊敏】【剣術】

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【名前】なし

【種族】コボルトアーチャー 【年齢】5歳

【レベル】15/100

【職業】 弓師

【状態】良好

身体能力

【HP】290/290

【MP】130/130

【攻撃】135

【防御】105

【魔攻】22

【魔防】22

【敏捷】400+80

スキル 【俊敏】【弓術】

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【名前】なし

【種族】コボルトクレリック 【年齢】5歳

【レベル】15/100

【職業】 僧侶

【状態】良好

身体能力

【HP】280/280

【MP】140/140

【攻撃】85

【防御】160

【魔攻】42

【魔防】77

【敏捷】320+64

スキル 【俊敏】【回復魔法】

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(おっと、普通のコボルトじゃないみたいだ・・・)

『みんな、あのコボルトはナイトとアーチャー、クレリックになっていて、普通のコボルトより強いみたいだ。素早さは【俊敏】スキルが引き継がれているから、ゴブリンより素早いぞ!』

『了解!いつもの作戦で行く?』

『森で木が燃えると厄介だから、魔法は風でお願い!あと、回復させたくないから、クレリックを狙ってくれ!杖を持っているやつだ!』

『わかったー!』

『よし、みんな行くぞ!』

俺たちはそれぞれ武器を構えて、コボルトたちに向かっていった。

(まずは、クレリックを倒さないとな・・・)

『いくよー、ウインドボール!』

『よし、マヤ、ナイスだ!』

マヤがクレリックにウインドボールを当てると、俺、サヤカ、ナツミは他のコボルトに襲いかかった。

リナは弓でアーチャーを牽制し、後衛からの攻撃を防ぎながら移動している。

俺はウインドボールで倒れているクレリックに狙いを定めて、攻撃を仕掛けた。

「はぁっ!」

「ギャッ!」

(よしっ!倒したな。あとはコボルトアーチャーを倒さないと・・・)

「サヤカ、ナツミ!ナイトは任せたぞ!」

「任せてー!」

「わかりました!!」

(さて、これで邪魔者はいなくなったな。後はこいつを倒すだけだ!!)

2人は2匹のコボルトナイトを相手にしているが、特に苦戦することなく順調にダメージを与えている。

そしてついに、コボルトナイトのHPが0になり消滅した。

(ふぅ・・・これで終わりだな。あとはゴブリンたちと同じように魔石を回収するだけだな。)

『みんな、お疲れ様!後は魔石を回収して先に進もう!』

俺たちはドロップした魔石とアイテムを回収していく。

「この辺りかな・・・あっ!宝箱発見!!」

ナツミが宝箱を見つけたみたいだ。

(そういえば、第2層にも宝箱があったな。)

ナツミが宝箱を開けると、中には指輪が入っていた。

「おー、指輪だ!!ヨウイチ君、鑑定してください!」

「どんな効果のアイテムか楽しみだね!」

(宝箱は【幸運】スキルの影響なのか、良い物が入っている気がするんだよな・・・とりあえず鑑定だな!)


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【名前】魔鉄のリング

【レア度】C 【状態】良好

【説明】鉄より頑丈で魔力を流しやすい。魔力を流すと状態異常耐性(小)

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(おっ!これはなかなか良いアイテムだな。)

「ナツミ!この指輪はレア度Cで中々いいアイテムだぞ!状態異常耐性(小)が付いてる。」

「おー、それは良かったです!サヤカちゃん、これ装備してください!」

「え、いいの?ありがとう!」

(2人とも嬉しそうだな。でも、この調子ならすぐにもっと良いアイテムが手に入るかもな・・・)

その後も探索を続けていくと、コボルトの小規模な群れをいくつか見つけ、倒していった。

(この階層にはコボルトしかいないのか・・・?)

『みんな、この階層にはコボルトしかいないみたいだ。このまま探索を続けよう!』

俺たちはその後も探索を続けたが、特に目ぼしいアイテムは見つからず第2層のボス部屋を見つけたので、今日はそのまま戻ることにした。

第2層の攻略を始めてから5日が経過した・・・。

第1層とは違い、森は広大で今日にでも第2層のマップが完成する予定だ。

「ふー、やっとマップ完成にたどり着いたな!」

「ほんとだね!でも、結構時間がかかったね・・・」

(確かに・・・マップが完成するまで5日もかかるとは思わなかったなぁ。)

「よしっ!みんな、お疲れさま!今日はここで野営して明日から第2層のボス部屋に突入しよう!」

俺たちはテントを張り、夕食の準備を始めた。

そして食事を食べながら雑談を始めた。

「そういえば、この階層のボスはどんなやつなんだろうな?」

「んー、コボルトキングじゃない?第1層と同じなら。」

「第2層でコボルトばかり倒していたから結構慣れたけど、ボスとなると慎重にいかないとね!」

「そうだな・・・とりあえず明日のボス戦に備えて寝よう!!」

俺たちはテントに入り眠りについた・・・。


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