第22話

ダンジョンを進んでいると前方に大きな扉が見えてきた。

(ん?なんだあの扉は・・・?)

疑問に思っていると、サヤカが声を上げた。

「あの扉・・・なんか怪しいね・・・」

(確かにな・・・)

「みんな聞いてくれ。この先にかなり大きな扉があるようだ。」

(ん?もしかしてあそこがボス部屋なのか?)

「とりあえず、まずは俺が偵察してくるから少し待っててくれ!」

みんなに待機するように言って1人で扉を開けた。

するとそこにはボスと思われるモンスターがいた。

(・・・でっか!ゴブリンのでかいのだな・・・鑑定!)


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【名前】なし

【種族】ゴブリンキング 【年齢】5歳

【レベル】20/100

【職業】 階層主

【状態】良好

身体能力

【HP】470/470

【MP】165/165

【攻撃】240+48

【防御】180

【魔攻】37

【魔防】37

【敏捷】270

スキル 【剣術】【怪力】【統率】【繁殖】

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『みんな、やはりここはボス部屋っぽい。ここは後回しにして他に隠し通路がないか先に確認しよう。』

『はーい』

『隊列は行きと同じで、リナは【看破】スキルを使って見てくれ!途中、モンスターが後ろから来たんだ。どこかに隠し通路があるはずだ!』

『わかった〜』

『じゃあ、探索を再開するぞ!』

俺たちはボス部屋を後にして他に通路がないか調べ始めた。

「ねぇ、ヨウイチくん!ここ見て!」

モンスターに後ろから奇襲された辺りまで来ると、リナが指差す方を見ると通路があった。

そこは洞窟の壁が岩に隠されるようになっており、見にくくなっていた。

「みんな聞いてくれ!ここに隠し通路があるぞ!」

「おお!!」

その通路を進んだ先には広い空間があり、ゴブリンが20体ほど固まっていた。

『真ん中の少し大きいのはホブゴブリンだな・・・うん、ホブゴブリンも今までに倒してきたのと変わらないステータスだけど、数が多いから気をつけよう!作戦はさっきと同じで!』

『了解!』

『マヤ、魔法の準備はいいか?』

『いつでも大丈夫だよ!』

『よし、じゃあ行くぞ!3・2・1・・・』

「・・・ウインドボール!!」

(ナイスだ!)

マヤが魔法を放った直後、俺は一気に駆け出しホブゴブリンを斬り伏せた。

(まずは1体!!)

すると、リナの【探知】スキルに反応があった。

「みんな、右からゴブリンが5匹来るよ!」

リナが叫ぶと、サヤカは盾を構えて前に出た。

俺はすかさずサヤカの横から襲いかかってくるゴブリンを斬り伏せた。

(これで2体目!)

「・・・ウインドボール!!」

マヤが魔法を放った直後、俺たちは残りのゴブリンを斬り伏せた。

「リナ、まだ来るか!?」

「ううん。もう来ないみたい!」

(ふぅ・・・終わったな・・・)

「みんなお疲れ様!」

「お疲れ〜」

「・・・お疲れ様」

俺たちはホブゴブリンたちの魔石とドロップアイテムを回収してから周囲を探索した。

すると、行き止まりの場所に宝箱があった。

「おっ!宝箱じゃないか?開けてみよう!」

みんなは興味津々な様子で覗き込んできた。

(ん?なんか小さい箱が入ってる・・・)

その小箱を開けるとそこには指輪が入っていた。

(鑑定!)


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【名前】幸運の指輪

【レア度】A 【状態】良好

【説明】スキル【幸運】獲得

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「お、効果ありのアクセサリーだ!幸運の指輪らしいぞ!」

みんなに指輪を見せると、みんなは喜んでいた。

「やったー!」

「よかったね!」

「ちょっと【幸運】スキルの効果を確認してみるわ。」

幸運の指輪を装備し、ステータスの鑑定を行なった。


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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)

【種族】人族 【年齢】17歳

【レベル】27/100

【職業】鑑定士 冒険者:Cランク

【状態】良好

身体能力

【HP】820 → 880

【MP】820→ 880

【攻撃】410 + 82 → 440+ 88

【防御】410 → 440

【魔攻】410 → 440

【魔防】410 → 440

【敏捷】410 → 440

スキル

【鑑定(神)】▼

【アイテムボックス(神)】▼

【剣術】▼ 【短剣術】▼

【槍術】▼ 【棒術】▼

【盾術】▼ 【弓術】▼

【怪力】▼ 【算術】▼

【幸運】▼ 【繁殖】▼(現在OFF状態)

<使用不可>

【拳術(50%)】【火魔法(40%)】

【水魔法(30%)】【回復魔法(20%)】

【俊敏(40%)】

称号

【ゴブリンの宿敵】▼ 【チョロい男】▼

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(お、レベル上がってた。っと、その前に【幸運】っと・・・)


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【スキル詳細】

・幸運:運が上がる。ドロップアイテムが増える。

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「運が上がり、ドロップアイテムが増える。だってさ。このまま装備してていい?」

「おっけ〜」

その後、俺たちはさらに隠し通路がないか探索したが、特に変わったものはなかった。

(うーん・・・やっぱりこれ以上第1層に隠し通路はないのかな?)

「よし、みんな、もう隠し通路もないようだから、ボス前の広間で休憩しよう。」

「はーい!」

「・・・うん」

ユイに回復してもらいながら、少しだけ携帯食を食べ、休憩した。

(ここまでは順調に探索できているな・・・あとはボスか。)

ボス部屋の前で、俺はみんなに作戦を伝えた。

「みんな聞いてくれ!ここまでは順調に探索できているが、この先にいるのはゴブリンキングだ。スキル【統率】を持っているから厄介だけど、俺たちならなんとかなるはずだ!行くぞ!」

(よしっ!!やるぞ!!!)


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