第9話

そして、いくつかレベルアップをしながら、オークの集落に到着した。

(おぉ・・・結構いるな・・・)

そんなことを思っていると、ガインさんが話しかけてきた。

「よし!じゃあ、俺とリンで半分ずつ倒すから、ヨウイチは抜けてきた残りの奴らを相手にしろ!!」

(え?2人でこの数のオークを倒すのか??)

ガインさんとリンさんは走り出した。

(あ!俺も行かないと!!)

俺も2人の後を追いかけた。

そして、オークの集落に足を踏み入れた瞬間、リンさんが叫んだ。

「ヨウイチ!上っ!!」

(え?上??)

上を見ると、オークが飛んで剣を振りかぶっていた。

(やばっ!!)

咄嗟に横に飛んで躱した。

さっきまでいた場所にオークの剣が振り下ろされていた。

(危ねぇ・・・とりあえず鑑定!)


----------------------------------

【名前】なし

【種族】オーク【年齢】2歳

【レベル】15/100

【職業】 なし

【状態】良好

身体能力

【HP】430/430

【MP】160/160

【攻撃】430+98

【防御】330

【魔攻】17

【魔防】33

【敏捷】90

スキル

【剣術】【怪力】【繁殖】

----------------------------------


(おぉ!結構強いな!!)

オークが俺に目掛けて走ってきた。

スティレットを構えて、向かってきたオークに向かって走り出した。

すれ違いざまに首元を切った。

しかし、致命傷ではないのか倒れなかった。

(お!結構タフだな!!)

オークは雄叫びを上げながら、剣を振り下ろしてきた。

俺は躱しながら、スティレットを突き刺した。

しかし、まだ倒れなかった・・・

(まじか!こいつ強いな!!)

少し焦っているのがバレたのか、オークが素早く剣を振り下ろしてきた。

(やばっ!!)

なんとか剣を躱し隙ができた所で、スティレットを首元に刺した。

この攻撃で力尽きたのか、やっと倒れて動かなくなった。

(ふぅ・・・なんとか倒せたな・・・てか、意外と体力使うな・・・)

一息ついていると、リンさんが話しかけてきた。

「ヨウイチ、やったわね!!」

(あれ?そういえば、リンさんたちが相手していたオークは・・・?)

そんなことを思っていると、ガインさんが駆け寄ってきた。

「ヨウイチ、なかなかやるな!!」

(なんか、めっちゃ褒められてるけど・・・)

「ありがとうございます!」

周りを見ると、俺が1匹だけオークを倒す間に集落の外周にいるオークは全滅していた。

「よし!じゃあ、このまま集落の中心に向かうぞ!!」

俺は覚悟を決めて歩き出した。

すると、リンさんが話しかけてきた。

「ヨウイチ!無理はしないでね!」

(おぅ・・・なんかめっちゃ心配されてるな・・・)

集落中心に行くと、より大きなオークの姿が・・・

(おぉ・・・なんか、めっちゃでかいな・・・鑑定!)


----------------------------------

【名前】なし

【種族】オークウォーリア【年齢】7歳

【レベル】20/100

【職業】 なし

【状態】良好

身体能力

【HP】630/630

【MP】220/220

【攻撃】590+118

【防御】455

【魔攻】27

【魔防】53

【敏捷】135

スキル

【斧術】【怪力】【繁殖】

----------------------------------

----------------------------------

【名前】なし

【種族】オークジェネラル【年齢】15歳

【レベル】40/100

【職業】 なし

【状態】良好

身体能力

【HP】1190/1190

【MP】460/460

【攻撃】1110+222

【防御】805

【魔攻】52

【魔防】103

【敏捷】255

スキル

【剣術】【怪力】【統率】【狂化】【繁殖】

----------------------------------


「リンさん、あの中央にいるのって・・・」

「うん・・・オークジェネラルね!」

(まじか!!)

「ガインさん、あの中央のオークは俺たちだけで倒せますか?」

すると、ガインさんが笑いながら言った。

「はっはっは!大丈夫に決まってるだろ!!」

(いや・・・なんかめっちゃ不安なんですけど・・・)

「私たちなら大丈夫よ!ただ、ヨウイチはここで周辺の警戒をしていてね!」

「わかりました!」

俺が返事をすると、ガインさんがリンさんに話しかけた。

「よし!じゃあ、行くぞ!!」

2人は集落中心にいるオークジェネラルに向かって走り出した。

そして、ガインさんとリンさんはオークジェネラル達との戦闘を開始した・・・

(おぉ!!なんかすげぇ迫力だな!!2人ともつええ!2人のステータスってどうなっているんだ?)

今まで人に対して鑑定をしてこなかったが、興味本位で鑑定をしてみた。


----------------------------------

【名前】ガイン

【種族】人族 【年齢】45歳

【レベル】60/100

【職業】剛剣士 冒険者:Aランク

【状態】良好

身体能力

【HP】1545/1975+200

【MP】555/555

【攻撃】1855+200

【防御】1520

【魔攻】525

【魔防】555

【敏捷】910

スキル

【剛剣術】▼ 【剣術】▼

【盾術】▼ 【攻撃増大】▼

【体力増大】▼ 【索敵(広範囲)】▼

称号

【Aランク冒険者】▼ 【剛剣流免許皆伝】▼

【ゴブリンの天敵】▼ 【オークの天敵】▼

----------------------------------

----------------------------------

【名前】リン

【種族】エルフ族 ※姿隠蔽中 【年齢】105歳

【レベル】50/100

【職業】精霊術士 冒険者:Aランク

【状態】良好

体形】T:※、B:※(※)、W※、H※、Wt:※

身体能力

【HP】915/915

【MP】1700/2115+200

【攻撃】375

【防御】885

【魔攻】1830+200

【魔防】1485

【敏捷】405+405

スキル

【弓術】▼ 【短剣術】▼

【精霊魔法】▼ 【風魔法】▼

【水魔法】▼ 【魔力増大】▼

【索敵】▼ 【詠唱破棄】▼

称号

【精霊の友】▼ 【Aランク冒険者】▼

【ゴブリンの天敵】▼ 【オークの天敵】▼

----------------------------------


(お、見れた!2人とも強い・・・てか、リンさんはエルフだったんだな・・・ん?姿隠蔽??エルフだから目立たないようにだろうか・・・げ、女性は体型も表示されるのか・・・でも何で※なんだろう・・・姿隠蔽しているから?)

2人の強さに驚いていると、オークジェネラルが2人に襲いかかってきた。

「グォー!!」

(お、ガインさんが剣で受け止めた!!)

リンさんは何かの魔法の行使を始めたが遠くて聞き取れない。

「****(精霊よ・・・力を貸して・・・)」

(おぉ・・・なんかすごいな!!)

2人が戦っているのを見ていると、オークジェネラルが雄叫びを上げた。

すると、オークジェネラルの体が真っ赤に変化した。

(なんか、めっちゃ赤くなってる!!)

オークジェネラルの変化に驚いていると、ガインさんが叫んだ。

「リン!狂化スキルだ!!気をつけろ!!」

(え?そんなにやばいのか??)

オークジェネラルはガインさんに向かって剣を振り下ろした。

ガインさんはそれを躱したが、剣が当たった地面が爆発したかのように吹き飛んだ。

(うぉ・・・!なんだあれ?吹き飛んだぞ!)

オークジェネラルはガインさんに向かって、剣を振りかぶっている。

「グォー!!」

(あ、やばい!)

そこにリンさんが風魔法でオークジェネラルの動きを止めた。

「グォー!!」

(おぉ!ナイス!!)

リンさんは続けて、風魔法でオークジェネラルの首元を斬りつけ、オークジェネラルは雄叫びを上げながら倒れた。

「よし!リン、よくやった!」

(おぉ!これで戦闘終了か?)

そんなことを考えていると、ガインさんが話しかけてきた。

「リン、ヨウイチ!あとは集落にいる残党を倒すぞ!」

「わかりました!」

俺たちは残りのオークの討伐に向かった。

オークが残っている集落の後方に向かい歩いていると、子供らしき小さなオークがいる。

お!子供もいるのか・・・鑑定)


----------------------------------

【名前】なし

【種族】オークベビー【年齢】0歳

【レベル】1/100

【職業】 なし

【状態】良好

身体能力

【HP】50/50

【MP】10/10

【攻撃】90

【防御】70

【魔攻】3

【魔防】3

【敏捷】5

スキル

----------------------------------


鑑定をしていると、リンさんが話しかけてきた。

「ヨウイチ、あの子供オークはどうするの?」

(うーん・・・どうしようかな・・・)

悩んでいると、ガインさんが声をかけてきた。

「おいっヨウイチ!!早くしないと逃げられちまうぞ!!」

(え?まじか!それはまずいな・・・でもどうしよう・・・)

「ごめんな、小さくても残しておけないんだ・・・」

俺はスティレットで子供の首を刺した。

すると、子供は倒れて動かなくなった。

(ふぅ・・・これで全部かな?)

一息ついていると、ガインさんとリンさんが駆け寄ってきた。

「ヨウイチ、大丈夫か??」

「はいっ!大丈夫です!!」

俺が返事をすると、2人は安心したような表情をした。

「よし!じゃあ、全滅したみたいだし、ギルドで報告だ!」

「わかりました!」

(よし、これで依頼達成だな!!)

俺たちは集落を後にして、ギルドに向かった。


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