第4話
ホブゴブリンがこちらに走ってくる。
(お?意外と素早いな・・・)
そう考えていると、ホブゴブリンが棍棒で攻撃してきた。
(おっと!あぶねぇ!!)
ギリギリのところで躱し、体勢を立て直した。
(よしっ!今度はこっちの番だ!!)
短剣でホブゴブリンの足を斬りつけた。
すると、ホブゴブリンがバランスを崩した。
(チャンスだな!)
そのまま首元に向かって短剣を突き刺した。
「グギャアアア!!」
ホブゴブリンは悲鳴を上げたが倒れなかった。
(くそ!浅かったか!!)
焦っていると、ホブゴブリンが棍棒を振り下ろしてきた。
(やべっ!避けきれない・・・)
咄嗟に短剣でガードしたが、吹き飛ばされてしまった。
「ぐはっ!!」
(いってぇ・・・)
ホブゴブリンが追撃しようと近づいてきた。
(くそっ!このままじゃまずいな・・・)
アイテムボックスから毒草の玉を取り出し、ホブゴブリンに向かって投げた。
「グギャアア!!」
毒草の玉が当たり粉が目に入り、ホブゴブリンは苦しんでいる。
(今だ!!)
その隙に立ち上がり、短剣で首を斬りつけた。
「グギャ・・・」
ホブゴブリンはそのまま倒れて動かなくなった。
(ふぅ・・・やっと倒せたか・・・)
呼吸を落ち着けていると、頭の中に声が聞こえてきた。
(ピコーン!レベルが上がりました!)
(ピコーン!レベルが上がりました!)
(お?2レベルが上がったな・・・って、ん??)
俺はステータスを確認した。
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】6/100
【職業】鑑定士 冒険者:Eランク
【状態】出血(軽)
身体能力
【HP】60/190 → 120/250
【MP】105/190 → 165/250
【攻撃】95 → 125
【防御】95 → 125
【魔攻】95 → 125
【魔防】95 → 125
【敏捷】95 → 125
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
【短剣術(50%)】(使用不可)
【棒術(20%)】(使用不可)
【盾術(10%)】(使用不可)
【繁殖(10%)】(使用不可)
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(繁殖スキルいらねぇ・・・)
そう思っていると、また頭の中に声が聞こえてきた。
(称号【ゴブリンの宿敵】を手に入れた!)
(ん?称号??なんだこれ?スキルか??とりあえず効果を見てみるか・・・)
ステータス画面から【ゴブリンの宿敵】の効果を確認した。
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】6/100
【職業】鑑定士 冒険者:Eランク
【状態】出血(軽)
身体能力
【HP】120/250
【MP】165/250
【攻撃】125
【防御】125
【魔攻】125
【魔防】125
【敏捷】125
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
【短剣術(50%)】(使用不可)
【棒術(20%)】(使用不可)
【盾術(10%)】(使用不可)
【繁殖(10%)】(使用不可)
称号
【ゴブリンの宿敵】▼
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【称号詳細】
・ゴブリンの宿敵・・・ゴブリン系モンスターに与えるダメージが30%増加する。5レベル以上のホブゴブリンを倒すと入手。
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(なるほど、これはかなり強力だな・・・他のモンスターにも称号がありそうだな・・・)
そう考えながら、ホブゴブリンの討伐証をアイテムボックスにしまった。
(疲れたな・・・今日は帰るか・・・)
ギルドに向かって歩いた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ホブゴブリンを倒して以来、1か月が経った。
毎日ゴブリン討伐の依頼を受け、順調にレベルを上げていった。
(さて、今日はどんな依頼があるかな・・・)
掲示板を見ていると、受付嬢のメイさんが声をかけてきた。
「ヨウイチさん、おはようございます!」
(ん?今日もかわいいな・・・)
「ヨウイチさんはDランクに上がりましたので、今日からCランクの依頼も受けることができますよ。」
「え?もうDランクに上がったんですか?」
(まだ1か月しか経ってないのに・・・)
驚いていると、メイさんが笑顔で言った。
「はい!ヨウイチさんはホブゴブリン討伐の実績があるので、他の冒険者よりも早いペースで依頼を達成しています!」
納得して、メイからカードを受け取った。
「では、こちらが新しいカードになります。」
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【名前】ヨウイチ
【種族】人族 【年齢】17歳 【レベル】10/100 【職業】 鑑定士
【ランク】Dランク
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そう、この1か月で10レベルまで上げた。
10レベルになった俺のステータス・・・どんっ!!
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】10/100
【職業】鑑定士 冒険者:Dランク
【状態】良好
身体能力
【HP】250/250 → 370/370
【MP】250/250 → 370/370
【攻撃】125 → 185
【防御】125 → 185
【魔攻】125 → 185
【魔防】125 → 185
【敏捷】125 → 185
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
【短剣術】▼ 【棒術】▼
【盾術】▼ 【算術】▼
<使用不可>
【繁殖(80%)】【剣術(50%)】
【弓術(40%)】【槍術(30%)】
【火魔法(10%)】【水魔法(10%)】
称号
【ゴブリンの宿敵】▼ 【チョロい男】▼
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俺のステータスは、ゴブリン討伐の実績とレベルが上がり、全体的に成長していた。
スキルも順調に成長しており、いくつか取得したことでホブゴブリン程度だと楽になってきた。
称号【チョロい男】は何だって?いや、それはあれだよ・・・
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【称号詳細】
・チョロい男・・・効果なし。かわいい女の子にデレデレして頼まれたことを20回連続で断れないと入手。
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メイさんからの頼まれ事でギルドの手伝いをしていたら、【算術】と共に入手したんだよ・・・
戦闘職ではないから、【算術】等の文系スキルは入手しやすいみたいだ。
メイさんとはギルドのお手伝いで親しくなり、名前を教えてもらったんだ。
呼び方も『様』から『さん』に変わったしね!
(さて、今日も依頼をしますか!でも、ゴブリンじゃレベルアップしにくくなってきたんだよな・・・)
依頼書を眺めながら、そう考えていた。
(お?これは・・・)
俺が手に取ったのは森の奥のオーク調査でCランクの依頼だった。
(よし!これにするか!!)
その依頼を受けるために、メイさんのところに向かった。
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