第3話
店内に入ると、様々な武器や防具が置いてあった。
(結構種類があるな・・・どれにしようかな?)
悩んでいると、奥からドワーフが出てきた。
「おう!お客さんかい?何をお探しで?」
「えっと、ガザルさんでしょうか?俺はヨウイチって言います。ギルドで紹介してもらい、武器と防具を買いたいのですが・・・」
「そうか、俺はガザルだ!よろしくな!それでどんな武器が欲しいんだ?」
とりあえず予算を伝え、短剣をお願いした。
すると、ガザルさんは奥から短剣を持ってきてくれた。
(ほう、なかなか良さそうだな・・・)
俺は鑑定してみた。
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【名前】鉄の短剣 【レア度】D- 【状態】良好
【説明】普通の短剣。
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(うん、なかなかいいな・・・)
「素材はどうするんだ?」
(ん?素材って何だ??)
疑問に思ったので聞いてみた。
「すみません、素材って何のことでしょう?」
「防具の素材だよ、予算内だとこの辺りのものになるが。」
(なるほど、素材か・・・とりあえず鉄の鎧を買うか?いやでも動きやすい方がいいよな・・・)
俺が悩んでいると、ガザルさんが話しかけてきた。
「鉄の鎧にするのか?」
「いえ、動きにくくなりそうなので、革の鎧をください。」
「おう!任せとけ!!」
(さて、とりあえず武器も防具も手に入ったし、依頼でもするか・・・)
店を出て冒険者ギルドへ戻った。
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冒険者ギルドに戻った俺は、依頼書が貼ってあるボードの前で悩んでいた。
(さて、どれにしようか・・・)
悩んでいると、後ろから声をかけられた。
「あら?ヨウイチ様じゃないですか?」
(ん?この声は・・・)
振り向くとそこには受付嬢が立っていた。
「おはようございます。」
「はい、おはようございます!」
(それにしても綺麗な人だな・・・)
「ヨウイチ様は依頼を受けるんですか?」
「はい、何かいい依頼はありますか?」
(とりあえず薬草採取かな?)
「そうですね・・・このゴブリン討伐とかどうですか?」
(ゴブリンか・・・まぁ、大丈夫だろう!)
受付嬢から依頼書を受け取った。
「じゃあ、これを受けます。」
「わかりました、頑張ってくださいね!」
気合を入れてギルドを出て、森へと向かった。
(えっと、森までは歩いて2時間ぐらいか・・・ヒール草とゴブリン討伐の薬草を採取したら帰ろうかな?)
そんなことを考えながら歩いていると、少し開けた場所に出た。
すると、目の前に緑色の肌をした子供のような生き物がいた。
(あれがゴブリンか・・・)
とりあえず鑑定してみた。
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【名前】なし
【種族】ゴブリン 【年齢】0歳
【レベル】3/100
【職業】 なし
【状態】良好
身体能力
【HP】70/70
【MP】30/30
【攻撃】30
【防御】20
【魔攻】5
【魔防】5
【敏捷】40
スキル なし
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(なるほど、これがゴブリンね・・・ふむ、特にスキルは持っていないみたいだな・・・)
ゴブリンがこちらに気づき、棍棒を持って襲ってきた。
(とりあえず短剣で応戦するか。)
向かってくるゴブリンの攻撃を躱し、短剣で斬りつけた。
すると、あっけなく倒すことができた。
(あれ?意外と弱いな。)
そう思った瞬間、頭の中に声が聞こえた。
(ピコーン!レベルが上がりました!)
ステータスを確認した。
(お!レベルが上がったな・・・鑑定!)
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】2/100
【職業】鑑定士 冒険者:Fランク
【状態】良好
身体能力
【HP】100/100 → 130/130
【MP】70/100 → 100/130
【攻撃】50 → 65
【防御】50 → 65
【魔攻】50 → 65
【魔防】50 → 65
【敏捷】50 → 65
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
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とりあえずゴブリンの討伐証の耳をアイテムボックスに入れて、次のゴブリンを探す。
(次のゴブリンは・・・っと。)
俺は鑑定を使いながら、次々とゴブリンを討伐していった。
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「ふぅ、これで全部か・・・」
(とりあえず依頼達成だな!)
そう思った瞬間、頭の中に声が聞こえてきた。
(ピコーン!レベルが上がりました!)
(お?またレベルが上がったな・・・鑑定!)
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】3/100
【職業】鑑定士 冒険者:Fランク
【状態】疲労
身体能力
【HP】100/130 → 130/160
【MP】50/130 → 80/160
【攻撃】65 → 80
【防御】65 → 80
【魔攻】65 → 80
【魔防】65 → 80
【敏捷】65 → 80
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
【短剣術(10%)】(使用不可)
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(ん?短剣術?なんでスキルが増えているんだ??)
俺は疑問に思いながら、とりあえずギルドへ戻ることにした。
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(さて、依頼達成の報告をするか!)
ギルドに入って、受付嬢のところへ向かった。
「すみません、依頼を達成したので確認お願いします。」
「はい!では、討伐証の提出をお願いします。」
アイテムボックスからゴブリンの耳と依頼書を取り出して受付嬢に渡した。
「こちらが討伐証と依頼書です。」
「はい、大丈夫です!それでは報酬をお渡ししますね!」
(よし、これで依頼達成だな!)
達成感に浸っていると、受付嬢が話しかけてきた。
「そういえば、ヨウイチ様はEランクに昇格しましたよ!」
(え?もう昇格したのか??)
「それは早すぎるんじゃないですか?」
「いえ、そんなことないですよ!先日提出していただいたマジックヒール草の貢献度が高く、今回のゴブリン討伐で上がりました!」
(なるほど、そういうことか・・・)
「分かりました。ありがとうございます。」
「はい!これからも頑張ってくださいね!」
(かわいい・・・)
ギルドを出て宿に帰った。
(とりあえず今日は疲れたし飯食って寝るか・・・)
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(ピコーン!レベルが上がりました!)
(お!レベルが上がったな・・・)
ステータスを確認する。
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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)
【種族】人族 【年齢】17歳
【レベル】4/100
【職業】鑑定士 冒険者:Eランク
【状態】良好
身体能力
【HP】100/160 → 130/190
【MP】110/160 → 140/190
【攻撃】80 → 95
【防御】80 → 95
【魔攻】80 → 95
【魔防】80 → 95
【敏捷】80 → 95
スキル
【鑑定(神)】▼
【アイテムボックス(神)】▼
【短剣術(50%)】(使用不可)
【棒術(10%)】(使用不可)
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(お、短剣術のパーセントが上がって棒術が増えてる・・・もしかして・・・)
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【名前】なし
【種族】ゴブリン【年齢】1歳
【レベル】5/100
【職業】 なし
【状態】死亡
身体能力
【HP】0/90
【MP】40/40
【攻撃】40
【防御】30
【魔攻】7
【魔防】7
【敏捷】60
スキル
【棒術】
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「おー!鑑定のスキルの経験値にすることが可能ってこういうことか!スキル持ちを倒せば強くなり放題じゃないか!!」
テンションが上がり、叫んでしまった。
(よしっ!この調子でどんどん強くなってやる!!)
そう決意した俺は、ゴブリン討伐の続きをするため森へ向かった。
(さて、次はどのゴブリンを倒すかな・・・)
そんなことを考えながら歩いていると、少し先にゴブリンより大きな生き物がいた。
(ん?ゴブリンか・・・?)
俺はとりあえず鑑定してみた。
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【名前】なし
【種族】ホブゴブリン【年齢】3歳
【レベル】10/100
【職業】 なし
【状態】良好
身体能力
【HP】200/200
【MP】75/75
【攻撃】90
【防御】80
【魔攻】17
【魔防】17
【敏捷】130
スキル
【棒術】【盾術】【繁殖】
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「ほう、ゴブリンより少し強いみたいだな・・・」
(とりあえず戦ってみるか・・・)
短剣を構えてホブゴブリンに向かっていった。
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