第2話

ギルドの扉を開けて中に入った。

「おい!ガキがこんなとこに来んじゃねぇ!!どけ、邪魔だ!!」

いきなりガラの悪い冒険者に怒鳴られた。

(え?なんで?俺何かしたっけ??)

「おい、ガキ!聞こえなかったのか?ここはお前みたいなガキが来る場所じゃねぇんだよ!!」

(は?なんでいきなり怒鳴られなきゃいけないんだ・・・)

ガラの悪い冒険者は怒りながら立ち去って行った。

とりあえず受付嬢のところへ向かった。

「すみません、依頼を受けたいのですが・・・」

「申し訳ございませんが、ヨウイチ様の冒険者ランクでは今はこの依頼しか受けられません。」

そう言って俺に1枚の依頼書を見せた。

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【薬草採取】

・ヒール草5つ

・報酬:銀貨1枚

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(まぁ、仕方ないか・・・)

「わかりました。それでお願いします。」

受付嬢から依頼書を受け取り、ギルドを出た。

(さて、どうやって探そうかな・・・)


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(とりあえず森に行ってみるか?)

街の外に出ようとしたが、門番の人に止められた。

「おい、お前!どこへ行くつもりだ?」

「薬草を探しに行くところですが、何か問題でもありますか?」

門番は呆れた顔で言った。

「はぁ?お前は武器も持たずに死にに行くのか?」

「武器ですか?持ってませんが・・・薬草採取だけなのでいらないかと・・・」

「魔物に襲われた時の護身用か、もしくは冒険者ならダンジョンに入ることもあるから、何かしらの武器は必要だぞ。」

「そうなんですか・・・でもお金がないので買えません。」

正直に答えると、門番はため息をついた。

「はぁ、仕方ないな・・・これを貸してやるから持ってけ。」

そう言って門番が短剣を1本貸してくれた。

「ありがとうございます!」

(やった!武器を手に入れたぞ!!)

「夜には閉めるからな!早く帰って来いよ!」

早速、薬草を探しに森へ向かった。


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森に到着したので、薬草を探し始めることにした。

(とりあえずヒール草を探すか・・・鑑定で見つけれたりしないかな・・・)

ヒール草を検索してみた。

(お、あったぞ!!)


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【名前】ヒール草(上質)

【レア度】C- 【状態】良好

【説明】薬の材料になる。食用可。

【採取方法】根を残すように茎の部分を切る。

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(よし、採取しよう・・・ん?これか?)

見つけたのは、小さな白い花だった。鑑定してみると、その花が薬草だと分かった。

(なるほど、鑑定を使えば簡単に見つけれるのか・・・)

薬草を採取して回った。

(よし、こんなもんかな?)

ヒール草と、それ以外にもいくつかの薬草を手に入れたので街へ帰ることにした。

(さて、門番に短剣を返さないとな・・・)


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門番に短剣を返した後、ギルドに到着した俺は早速受付嬢に薬草を提出した。

「依頼品を提出したいのですが・・・あと、他にも薬草があったので採取してきたのですが大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫ですよ。薬草の提出をお願いします」

(よし、じゃあヒール草と・・・)

ヒール草と他の薬草を提出した。

「では、確認しますね・・・え?」

(ん?どうしたんだろう?)

受付嬢が驚いた顔をしていたので、俺は不思議に思った。

「あの〜どうかしましたか?」

(もしかして、何かまずいものが入っていた?)

「これはマジックヒール草です。大変珍しいものでしたので・・・」

(そんなに珍しいものなのか・・・?鑑定!レア度B!見落としてたな。)


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【名前】マジックヒール草(上質)

【レア度】B 【状態】良好

【説明】薬の材料になる。食用可。

【採取方法】根を残すように茎の部分を切る。

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「それで、この薬草は依頼品として扱ってもよろしいですか?」

「はい、構いませんよ。」

「では、買取額は金貨1枚と銀貨2枚になります。」

(金貨1枚!?マジックヒール草ヤバいな!!)

お金を受け取ると、ギルドを後にした。

(さて、宿を探さないとな・・・)


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「いらっしゃい!泊まりかい?」

宿屋に入ると、おばちゃんが声をかけてきた。

「はい、お願いします。」

(とりあえず5日分支払っておくか・・・)

1日銀貨4枚で食事付きだったので、とりあえず5日分支払った。

「はいよ!じゃあこれが部屋の鍵だよ。」

(さて、部屋に行くか・・・)

部屋に着いた俺はステータスを確認した。


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【名前】佐藤洋一(ヨウイチ)

【種族】人族 【年齢】17歳

【レベル】1/100

【職業】鑑定士 冒険者:Fランク

【状態】良好

身体能力

【HP】100/100

【MP】50/100

【攻撃】50

【防御】50

【魔攻】50

【魔防】50

【敏捷】50

スキル

【鑑定(神)】▼

【アイテムボックス(神)】▼

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(MPが半分になってる・・・結構鑑定したからな・・・)

次はお金の鑑定だな・・・日本円で換算できるといいけど・・・(鑑定!)


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【名前】銀貨 【レア度】D- 【状態】良好

【説明】大銅貨10枚で銀貨1枚となる。銀貨1枚は1,000円相当の価値がある。

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【名前】大銀貨 【レア度】D+ 【状態】良好

【説明】銀貨10枚で大銀貨1枚となる。大銀貨1枚は10,000円相当の価値がある。

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(お、日本円換算できた!これを基準に物価が知れるな!!)

ステータスの確認や鑑定をした後、夕食を食べに下の食堂へ向かった。

(とりあえず何か食べよう・・・)

「すみません、注文いいですか?」

厨房からおじさんが出てきた。

「おう!何がいい?」

(何があるんだろう?メニューが分からないぞ・・・)

「今日のお勧めは何ですか?」

「今日はホーンラビットのシチューとサラダだな!」

(なるほど、じゃあそれを頼むか・・・)

「じゃあ、その2つお願いします。」

「はいよ!」

注文を済ませた後、明日からのことを考えた。

(とりあえず、明日は武器屋に行って、武器を買わないと・・・)

そう決めて俺は眠りについた。

翌日、朝食を済ませた俺は早速ギルドへ向かった。


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「いらっしゃいませ、ヨウイチ様。今日はどういったご用件でしょうか?」

ギルドに入ると、受付嬢が笑顔で出迎えてくれた。

(さて、武器を買いたいんだけど・・・)

「すみません、お勧めの武器屋ってありますか?」

「そうですね・・・ヨウイチ様は冒険者ランクが低いので、あまり良い武器は買えないと思いますが・・・」

(やっぱりそうか・・・)

「ちなみに、この街で一番腕のいい鍛冶師さんは誰ですか?」

ダメ元で聞いてみた。すると、受付嬢が教えてくれた。

「それならドワーフのガザルさんがお勧めですよ!」

(なるほど、ドワーフか・・・)

「ありがとうございます!早速行ってみます!」

ギルドを出て、受付嬢に教えてもらったガザルの店へ向かった。

(確かドワーフは鍛冶師が多いって書いてあったな・・・)

図書館で読んだ本の内容を思い出した。

(とりあえず、買うなら武器と防具だよな?)

そんなことを考えながら歩いていると、ガザルの店に到着した。

(ここがガザルさんのお店か・・・)

店の看板には、「ガザル武器屋」と書かれていた。

(とりあえず入ってみるか・・・)

店の扉を開けた。


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