第7話 本家と分家

ミヤビは纏っている衣装の中から杖を出し

絵を出しながら説明を開始した

「陰陽師の歴史は今より少し前から始まった。それは倭国に住む民が謎の疫病により苦しむ自体が起きたのだ」杖をひょいと動かしそこには苦しむ人間の姿が次々出てきた。


「それは呪いが原因というのが帝の出した答えでのう。呪いに対抗するには和尚。つまりはお寺の坊さん共の力を借り、抑えようとした。念を唱えるが呪いに対し霊力がなければ吸われてしまい死ぬやつらが多発してのう。坊さん共が霊力ある精鋭を作ろうとなり集まって出来たのが陰陽師。」

説明しながら杖を再び動かし和服を着た男の人が苦しむ姿や倒れてる姿が出てきたり顔は見えないが集団の人間の姿があった。


「力を付け、知識もつけた陰陽師達は疫病で苦しむ民に念を唱えた。苦しんでた姿が数日経てば回復し治った。こうして陰陽師は地方に散ることになる。ここまでが陰陽師の歴史」

日本地図に京都からそれぞれ矢印マークが出てきて散ってる様子を表す図が出てきた。


「ウヌにも霊力があるか、陰陽師の素質があるか。結論から言えばある。ウヌも分家だからの」

「ブンケ?」

「あーつまりなんと言うべきか。うむ。こう言えばいいかのう。ストック、つまり変わりじゃ」


私は誰かのストック…だったのか。では誰のそのブンケに値するのか。

「ウヌは蘆屋の分家、それも霊力が高い分妖からも狙われるからな。大変じゃな」


聞きたい解が得られた。トラブラーなのもうなずけた。


「霊力が高いのに対抗手段を知らないからいい的って事?」

「まぁ掻い摘むとそういうことになるな。」


ガラッと音がした。音の方向には祭殿の引き戸が開いており、そこにはヒジリがいた。


「全部喋ったのか?」

「お前さんのこと以外は」

「お喋りババア」

「なんとでも言えばよい。しかし時間の問題じゃ。」

「ヒジリ。私は貴方から陰陽師としての全てを教わりたい。教えてほしい。もう守ってもらうのは嫌なの。」

ヒジリはまた前に倒れそうになる。

支えようと手を伸ばしたところ


「触るな!!」と大声でミヤビは静止した。

「もうそれに誰も触れてはならない。呪詛が体中広まってるからな。」

「その人の言うとおり。うまくコントロールすることもできなくてね。もう時期死にます。」

支柱に捕まり息を切らしながらヒジリはいった

「人間死期が近づくと色んなものが見えやらなければならないことが見えるっていうけどほんとですね。悪霊に憑かれだっさい死に方は御免被ります。私の全てを投げ売ってでもアレに関わるものは殺す。」

目がまた血走る。


「その為ならアリスやっつけではあるが自衛としての術式を叩き込みます。私にも儀式が起こるにしても時間がありません。今日からミナミと修行です。」

彼はそんな事いい修行の準備に出た

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