第26話 3

 こうなると、俺とあいつの関係が一気に注目され、あいつへの告白ラッシュが一年後半のときに始まった。だが、あいつは全て断った。

「あなたとそうなる未来が見えない」

 という文句で拒み続けた。

 あいつと付き合うのだとしたら最低限自然体にさせないとアカン。

 そんな男性を今まで見たことがない。

 あいつに告白し玉砕していく人が増えていく。なんと二桁にも及ぶ。中には女子生徒が告白したパターンもあった。

「お姉様はこんなお男に囚われてはいけないのよ〜」

 と分度器を持って襲いかかったときには、肝を冷やした。恐るべし恋、と思った。

 そして、一年時の告白ラッシュが終わり、二年生になっていた。

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