第25話 2

 部活部部活内容は簡単だ。他の部の部活練習に加わる、だ。

 例えば、野球部で球拾いをする人がいないとする。そこに我らが加わり、球拾いをする代わりに練習に参加させてもらう。

 また、吹奏楽部だったら、お客さんとして拝聴する。そのかわりに、感想やその他もろもろの手伝いをする、といった感じだ。

 これは、意外とハマった。

 誰もメインの練習したがる。だから、面倒な作業をしたがらない。

 だから、そこを部活部がする。

 それで、なんととある部活が成果を出した。

 女子バレー部である。

 部活部としてあいつを練習に参加させた効果か、めきめきとあいつは成長して、サーブでは負けなしの技術を手に入れたのだ。

 それでレシーブ練習であいつの本領発揮。

 そして、大会ではその練習の効果もあって、インターハイ出場を勝ち取った。

 これにより、部活部という非公認の部活部が一気に注目され、また、あいつの容姿に惹かれる人も続出した。

 つまり、俺の思惑道理なのだ。

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