第19話 18

 ときに忘れたことにやってくる。

 放課後。

 校門付近に厳つい顔した派手な服装をした男が二人。

「おい、詩翔雪という女はいないか」

 声を荒げた、他の生徒を威嚇する。

「あれ、あいつら。MUCでいたチャラ男たちだ」

 隣にいた余里は頭を抱えていた。私ども、遠ざけようと裏門から出ようとしたが、

「はよでてこんかい!!」

 と他の生徒に危害を加えようとしたので、仕方なく、現れることにした。

「おいい、チャラ男ども、とっとこどっかいけ!!」

 余里が威圧するが、

「おー、おー、マイスイートかわい子ちゃん、今度こそ熱い夜をトゥゲザーしようぜ」

 意に介してなかった。あまりに下品な言動に、

「……吐き気がする」

 と、思わず口を抑えた。

「おい、お前からもなんとか言えよ」

「俺はお魔のナンパの付き添いであって、そういうことを望んでいない」

 もう一人のチャラ男の方が話が通じそうだ。

 そうして、私たちは対峙していると、

「「極先輩に何してるんですか?」」

 日香月双子姉妹が現れた。

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