第17話 16

「日香月零(ひかづきれい)です」

「日香月明(ひかづきめい)です」

「「宜しくお願いしまーす」」

 一年生の日香月双子姉妹が入部してきた。

「詩翔雪先輩、よろしくお願いします」

「極先輩、よろしくお願いします」

「明、ずるい、私だって、名前で呼びたいのに!!」

「ふふん、一番最初に言ったもん勝ちでーす」

 日香月双子姉妹は私の呼び方を巡っていたので、

「二人共私のことを極と読んいいわよ。詩翔雪なんてあまり言い辛いからね」

 そういうと、二人は、

「「ありがとうございます、極先輩」」

 と、感激した様子だった。

「ことは済んだか?」

 伊田は様子を窺っていたようで、

「はい、伊田先輩もよろしくお願いします」

「伊田部長もよろしくお願いします」

 と、伊田に丁寧に礼していた。

「さて、部活部はこれからが忙しくなるぞ。まず、野球部の応援に、女子サッカー部の助っ人、他にも、文化部との交流もあるし、生徒会へのヘルパーとしての活躍を見込まれている…………」

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