第16話 15

 奇妙なことというのは、下駄箱でシューズに履き替えようとしたら、花束でいっぱいになっていたし、

 購買に行こうというとして鞄を開けたら、封筒が入っており、

『上納金です』

 という謎の手紙が同封されていた。

 奇妙なことが起きて以来、誰かにつきまとわれている気もした。

 そのことを伊田に相談した。

 そうしたら、伊田は、

「大丈夫、必ず解決するから。ちょっとまっててくれ」

 そう言われた。だから私は部室で読書していた。伊田は自分の言ったことを必ずやり遂げる男だ。その伊田が待ってくれと言った。だから、私は大人しく待つ。

 そして、部活部にもついに新入部員が現れた。

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