間章 |人身御供《アンドロメダ》

1

 兄妹が物心ついた頃から、彼らと父親の関係は希薄だった。


 父に関する兄の記憶で最も古いものは、小さなテレビの中で粉塵と鳴動の彩る街並みを走る迷彩服姿だ。ハウスキーパーのやたら明るい声はまだ彼の耳にこびり付いている。


 ——ほら、お父様ですよ。


 東京タワー崩落を収めたため、識人戦争の象徴的な一場面として繰り返し放送されることになる映像。当時の父はまだ英雄などではなく、防患隊も発足しておらず、彼は自衛隊特異災害対策本部所属の一自衛官にすぎなかった。だが、そのどこか取り憑かれたような表情には、既に狂気の片鱗が見えている。後に映像を見るたび、少年はそう思うようになる。


 父は仕事に取り憑かれていたが、母に至っては既に他界していた。妹が生まれた数日後、母は病室ごと識人の巨大な脚に踏み潰された。一方、妹は別室の保育器に入っていたため無傷だった。早産であったことが、二重の意味で彼女を助けたのだ。


 両親と別離して育った分、兄妹の仲はより親密なものとなった。歳の差は一つだが性格は対照的だった。活発で聡明な兄と大人しく従順な妹。ハウスキーパーに見守られながら彼と彼女は片時も離れることなく育った。


「お父さんは? お母さんは?」


 毎年百万単位の死者が出るこの時代の多くの子どもたちと同じく、彼らもまた成長するにつれてこの問に直面した。事態を理解したのは兄が先で、兄が説明すれば従順な妹も納得した。


 二人とも悲しくはなかった。母親も父親も、日頃の生活で意識したことさえ無く、元からいないも同然だったから。ただ妹がいれば、或いは兄がいればそれでよかった。


 崩壊は妹の一言から始まった。


「お兄ちゃん、これなあに?」


 彼が八歳のときの夏休みだった。いつも通り先に風呂に入ろうと服を脱いでいた妹が、洗面所から大声で呼びかけて来た。やって来た兄に彼女は不思議そうな顔をして、


「なんか変なものが生えてるの」


 指差したのは尻と腰のちょうど間、尾てい骨のある辺り。まだ蒙古斑の残るそこに、小さな突起のようなものが三つあった。


「なんだろう? 出来物かな……」


 そのときの彼に、それを識人病第一病期の兆候だと判断出来る知識があるわけもなく。ただ、きっとすぐ治るよ、と根拠の無い楽観で彼女を安心させるだけだった。


 症状は悪化の一途を辿った。


 一ヶ月の間に三つの出来物は伸び、太くなってまるで短い尻尾のようになった。そればかりではなく、次第に彼女の腕は少し長くなり、身体のバランスが変わって転けることが増えた。たとえ夏休みで学校が無くとも、ハウスキーパーに知られるのは時間の問題だった。


「病院に行こう」


 家から近いその総合病院は、いつも多数の怪我人と病人でごった返していた。それは破綻寸前だった東京の医療制度の最後の残滓だった。陰気な人混みの中、横で座りにくそうに何度もモゾモゾと動いていた妹を、兄は今でも覚えている。


「お母さんか、お父さんは一緒じゃないのかな?」


 妹の身体を一目見た医師は微笑みながらそう言った。それが子どもたちを安心させるための仮面だったのは言うまでもない。兄がハウスキーパーの電話番号を伝えると、非番だった彼女は病院まで駆けつけ、その日のうちに妹の入院が決まった。最寄りの総合病院ではなく、黎明時代の東京大防患地区内に造られた防患隊の直轄病院だった。


 妹は帰って来なかった。ハウスキーパーにいつ帰って来るか尋ねても、明確な答えはなかった。二日もすれば、幼い彼にも事態の深刻さが嫌でも理解されて来た。


 ——会いに行かないと。


 一度そう決心すると翌日には直轄病院まで一人で赴き、面会には少なくとも保護者の同意が必要だと知るとハウスキーパーを通して父親に連絡を取った。


 第一病期の患者は家族との面会を禁止されていない。彼はハウスキーパー同伴で三日に一回は妹に会いに行った。一回三十分、防患隊員と医師の監視の下、強化アクリル板を挟んでという制約付きだったが。


「お兄ちゃん……。私、帰れるかな? 病気、治るかな?」


 スピーカー越しに届く彼女の弱々しい声。それは単純な問い掛けでは勿論なく、慰めと安心を求めるものだった。だから彼は答えた。


「うん、きっとすぐ治って帰って来られるよ。僕が保証する」


 しかし彼には周りの大人達が隠す妹の病気の正体にも見当が付いていた。


 だから必死で治療法を調べて、調べて、現時点で有効な治療法が存在しないという事実を知ってしまった。八歳というのはそれを受け止めるには幼すぎ、彼はそれを拒絶するには聡明すぎた。


 面会のたびに症状は目に見えて進行した。腕は長くなるばかりか関節が増えて奇妙な動きをするようになり、尻尾は面会の最中も彼女の背後で蛇のようにのたくった。


 妹はいつしか自分が治るかどうかを兄に尋ねなくなり、代わりに不自然な空元気じみた振る舞いをするようになった。それは第二病期移行期特有の一種の躁状態だったのだが、彼には妹が自分に心配をかけないよう強がっているように見えた。家に帰るたび、彼は無力感に苛まれて一人で泣いた。


 そんな生活が二ヶ月ほど続いたある日、彼は面会を拒否された。聞けば病院の意向ではなく、妹の願いだという。


「なんでですか!? 理由を教えてください!」


「その、なんだ。……彼女も今は色々と辛い時期なんだよ。君たちの仲が良いとしても、会いたくないと思うときだってあるさ」


「今は辛い時期……? これから辛くなくなるっていうんですか? 知ってるんだよ。あいつはもう治らないんだろう!?」


「お、落ち着いて。私達も精一杯の努力はしているんだ。きっと家に帰れるから……」


「うるさい!」


 彼は脱兎の如く駆け出した。戻って来るよう大慌てで呼び掛ける担当医を背後に置き去りにして、複雑な病院の中を無我夢中で走り回った。途中、何度か彼を探す医師や警備員達に出会ったが、妹と会うまで帰らないつもりで逃げ続けた。


 やがてどこをどう通ったのか、彼は薄暗い廊下にいた。白衣を着た医師、あるいは研究者達が話しながら近づいて来たのを見て機材の影に潜み、彼らの様子を窺う。すると、彼らが壁一面に広がった強化アクリルの向こう側を見ているのに気が付いた。


「進行が早い。もう安定期に……」


「例の計……検体に使用すると……」


「……娘だそうだ。後腐れが無い……」


「準人型の特徴が……。プロトタイプとしては申し分ないが……」


 ボソボソと話す彼らの声をもっとよく聞こうと物陰から身を出したとき、アクリル板の向こう側の景色が見えた。多数の白衣姿に取り囲まれた妹の姿が。声は聞こえないものの、三本の尻尾を大人たちの指示に従って動かしているようだ。理由の分からない鳥肌が立った。


 そして彼が妹の姿を見たその瞬間、どのような偶然か、彼女は後ろを振り返った。アクリル板のこちら側を眺めるというより、尻尾の動きを確認するためだったのだろう。


 しかし、それが結果として兄に彼女の顔を正面から見せたのは紛れもない事実で、それが彼に取らせた行動も取り返しのつかない事実だった。


 振り向いた妹の顔。


 それを見た彼は絶叫した。


 その日を境に面会は病院、つまり防患隊の意向として中止となった。第二病期の安定期に入った患者は、次に来る第三病期の急速変異に備えて隔離されるのだ。


 しかし、彼はもう妹に会いたいとは言わなかった。妹が彼を拒絶した理由も理解できた。


 三ヶ月後、塞ぎ込んでいる彼のもとに一人の男がやって来た。


「父さん……」


「出かけるぞ」


 防患隊の灰色の迷彩服に身を包んだ父は、数年ぶりの帰宅にもかかわらず、ただいまとも言わずそう切り出した。冷徹な、心の底を抉り出すような眼。昔より恐ろしく見えるのは、父が変わったのか、自分が変わったのか。


 父が終始無言で運転する車に乗り、彼は時々すれ違う車と街の風景を眺めていた。窓外では東京の都市機能の地下移転と政府主導の計画的な人口集住が進められていた。それは車が道路を自在に走り、その気になれば一都市を抜けてどこまでも旅できる最後の時代でもあった。


 車は防患隊基地の敷地内に入り、その一角の車高制限のある入り口から地下へと降りて行く。その段になって、初めて父は口を利いた。


「——に会ってもらう」


「……え?」


 自分の耳が信じられなかった。何故、今更妹に会わせてもらえるのか。というより、何故父が、妹が病を発症したときも一切姿を見せなかった父が、自分たちに関わってくるのか?


 しかし、そういった疑問も、父のいつもにも増して無表情な横顔を見ていると萎んでしまった。


 車を降り、父に連れられて基地を歩く。途中、何度も他の隊員や研究員にすれ違ったが、誰もが父と彼の方へ少し視線を向けるだけで、話し掛けては来ない。


 何度もエレベーターで降り、昇り、階段や、通路には見えない実験室のような部屋をいくつも経由し、やがて二人は足を止めた。眼前には自動開閉式の電子ロックドアがあり、左右で十人近い完全武装の防患隊員が、緊張した面持ちで待機している。


「この奥にいる。……少し気が立っているからあまり刺激しないようにしてくれ。一人で入ってもらうが、危険だと判断したら俺が迎えに行く。大丈夫だな?」


「…………」


 思考が停止する。彼には、父の言葉が理解出来なかった。いや、理解したくなかったからだ。


 何故、病院ではなく基地の地下なのか? 完全武装した兵隊達の役割は? 妹に会うだけで危険? その意味を本当に理解出来ないほど、幼い彼は未熟ではなかった。


 それでも一歩目を踏み出そうとし、長ズボンの下で両脚が震えているのに気付く。全身からねっとりとした嫌な汗が噴き出て、顔から血の気が無くなる。


 思い出すのは、あの日アクリル板越しに見た顔。


 驚いた大人達の手で家へ帰された後も、この日まであのときの顔を思い出さないことはなかった。


 怖い。怖い。怖い、怖い怖い怖い。


 妹の身に何が起こったのかは知っている。あれが映画で見るような文字通り話の通じない怪獣ではないことも。けれど、どうしようもなく脚は震えていた。


 そこに、父の相変わらず無感情な声が割り込んできた。


「行ってやらないのか。お前を待っているんだぞ」


 待っている? 僕を?


 そうだ、あの日、自分が絶叫したのは彼女には伝わらなかったのかもしれない。病室内部から、あの薄暗い通路を見ることは出来なかったのかもしれない。


 ならば自分は、まだ彼女の兄でいられる。拒絶した事実を無かったことにし、もう一度彼女と会える。素知らぬ顔をするのは嘘をつくようで少し気分が悪かったけれど、今は妹に会いたい気持ちが勝っていた。


 父には何も言わないまま、扉の方へ足を運ぶ。近付くとドアは音を立てずにゆっくり開き、彼が中へ入った後も開いたままだった。


 次の瞬間には、彼は識人に見下ろされていた。


 地下とは思えないほどの広大な空間。その高さは百メートル近く、見上げるような天井に無数の照明器具がある。空間の壁面からバルコニーのように迫り出した場所に立つ彼に、巨大な姿が影を投げかけていた。


 黒ずんだ岩のような体表と、人間と爬虫類を混ぜたようなグロテスクなフォルム、大きな三本の尻尾がその向こうで蛇のようにくねっている。


 その醜悪な識人は上から覆い被さるような姿勢で彼をじっと見ていた。すえた臭いが鼻の奥を突く。半開きの口からは乱杭歯と赤黒く太い舌が覗き、遅く大きな鼓動の音が鼓膜を震わせた。


 何秒、そう見つめ合っていたのか。しばらく圧倒されていた彼は、自分の中に一切の恐怖が存在しないことに気付いた。それどころかもう一歩、バルコニーの手摺りの方へと近付き、


沙智さち…………」


 妹の名を呼んだ。


 そう、これが彼女の今だ。父から聞いた話や、自分で調べた識人病の知識。そんなものより雄弁に、彼と見つめ合う単眼が、あの廊下で目にして絶叫した異形の相貌が、これが今の鹿島沙智の姿だと主張していた。


 答えるように彼女は、


「goooon……」


 地響きのような唸り声を上げ、彼の目の前にしゃがみ込んだ。


 人間離れした顔から表情を読み取ることは出来なかったが、彼女の静かな笑い声が聞こえる気がした。


 それ以来、父は彼を数日おきに基地へ連れて来て沙智に会わせた。彼女はいつも地下のあの広大な空間におり、彼はそこで色々なことを彼女に話した。


 友人が引っ越したこと。自分達の家が地下に移ったこと。前から言われていた小学校の統合が決まったこと。家の近くの車道が次々に減っていること。


 大抵、それは彼らにとっては他愛もない雑談に過ぎなかったし、沙智はもう言葉を話せないので、彼が一方的に話しかけ続けるだけだった。


 だが、その他愛の無い会話が彼には何より嬉しかった。もう二度と、彼女とこうして他愛の無い話をすることもできないと思っていたから。ただ話し続けるだけで満ち足りた気分だった。


 自分が訪れない日、彼女が基地の地下で何をしているのかは知らなかった。周りの隊員達は勿論、父に聞いたとしても答えが返ってくるとは思えなかったし、何より、それを聞いてはいけない気がしたからだ。


 三ヶ月近く経った頃だった。


 その日も彼は父に連れられ、地下のあの空間を訪れていた。奥の方にいた沙智が彼に気付き、前傾姿勢でゆっくりとこちらへ向かって来る。


 今日は何の話をしようか。そうだ、前の前に来たときに話した映画のあらすじを教えてあげよう。ここじゃ、テレビも見れないと思うし……。


 それは一瞬だった。


 ——————!


 彼の目が捉えたのは雷のように細く伸びた無数の閃光。驚いて目を閉じるとガラスが割れるような奇妙な音が、次いで何かが爆ぜる音がこだました。思わず耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込む。やがて、逆に耳が痛いほどの沈黙と、微かな肉が焼けるような臭いが漂った。


 恐る恐る、目蓋を開けていく。


「……え」


 彼の眼前。百メートルほど向こうに迫った沙智は天井を見上げていた。長い腕は力無くダラリと下がり、身体の各部が炭化して黒ずみ、煙を立ち昇らせている。それは頭や首筋、尻尾の付け根など十数カ所に及んでいた。


 彼には知る由もないが、それは沙智の副脳を含む脳が点在する箇所。ここ数ヶ月の念入りな研究に基づいて特定されたその位置へ、兄を目にした彼女が油断した瞬間に、超出力の殺識人光線メーサーが的確に照射されたのだ。全ての脳はコンマ一秒の間に過不足無く破壊された。


「さ、沙智……」


 聡明な少年にも、今度ばかりは何が起きたのか理解出来なかった。震える呼び掛けに応えはなく、代わりにゆっくり揺れた彼女の身体は、


「————」


 崩れ落ちて施設を揺るがし、二度と起き上がらなかった。


「さ、沙智! 沙智‼︎」


 混乱と絶望、その複合の結果としての悲痛な叫び。五十メートルの落差も無視して夢中で沙智の方へ駆け寄ろうとした彼を、背後から防患隊員が羽交い締めにした。


「離せ! 離して! 妹が、沙智が! 早く手当てしてよ、早く!」


 元より十歳に満たない少年と屈強な大の男だ。彼は抵抗も虚しくバルコニーから通路へ戻され、その目の前でドアが閉まって電子ロックが掛かった。


 もう、あそこへ戻ることは出来ない。


「あ……沙智。沙智……」


 もう十分だと判断したのか、彼を羽交い締めにしていた男はその場を去った。彼は力無くへたり込み、茫然として彼女の名を呟く。その視界の端に、一人の男の姿が見えた。


 常と一切変わらない巌のような無表情で、彼を見下ろす父だった。


「何で……」


 絶望は転じて燃えるような怒りと憎悪になり、少年の身を焼いた。


「何で……」


 それは、彼が関係の希薄な父に対して生まれて初めて抱いた積極的感情でもあった。


「何でなんだよ!」


 彼は吼え、突進して父に掴みかかった。何度も小さな拳を振り上げては迷彩柄の上に打ち下ろし、喉が千切れるような声で問い掛ける。


 何で、何で、何で何で!


「沙智が何したって言うんだ! ……何であんな酷い死に方しなきゃ、ならないんだ。あんたは、僕たちの……沙智の親じゃなかったのか……」


 叫び声には徐々に嗚咽が混ざり、やがてそれが全部になって問い詰めることさえ出来なくなる。涙が止まらないのが、惨めで腹が立って、悔しかった。


 一度も殴打を防がず、彼を見下ろし続けていた父は、その段になってようやく口を開いた。


「こうするしか無かった。こうするのが最善だったんだ」


 少年は脚から力が抜けていくのを感じていた。これが、最善?


 再び座り込んでしまった彼に背を向けると、父は軍人然とした足取りで歩み去った。その去り際、


「沙智の死は決して無駄にしない。あいつが救うんだ、この国を、世界を、識人から」


 それから丁度一年後、少年は街頭テレビのニュースで父親の言葉の真意を知ることになる。


 日本防患隊が世界に向けて披露した対識人鎮圧用巨大特殊兵器。


 龍の力と肉体をもって龍を打ち破る超常の兵装。


 破龍兵装試作第一号機、一式建御雷。


 銀白色の異形の巨人は、紛れもなく彼の妹の死体を改装したものだった。


 歴史を変える特殊兵器の最初のパイロットの名は鹿島康徳防患隊特佐。


 妹の死以来、一度も目にしたことのない父親の顔が画面の中にあった。あの頃と何一つ変わらない鉄面皮で。


 それから一ヶ月後。東京お台場に現れた識人を、建御雷は小破相当の被害で速やかに殲滅した。


 彼の妹の死体を用いた巨大兵器の有用性は世界中に喧伝され、彼の父は英雄になった。

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