第4話 バカマスター

「あと1時間ちょいかー。」


「そうだな。」


「よし!暇だし外走ってこようぜ!

 この時期のこの時間帯は涼しいしすっきりするぜ?

 断る理由ないよな!」


 ふっ、我ながら天才だな!


「馬鹿か?死にたがりか?

 避難しろって言ってたろ!

 なんのために屋上待機を阻止したと思ってんだよ!」


「30分で帰ってくれば大丈夫!

 それにどこにいたってどうせ変わらん!

 行こう!ほら早く!!」


「犬か!

 てか突然のマジレスやめろよ!

 ぜってぇ30分だからな…。」


「わかってるって!

 早く行こう!」


「…。」


 ということで、俺たちは走り出した。







「おい迷ったじゃねぇか翔てめぇこの野郎何してくれてんだ!」


「オタワ。」


「オワタやろ!お前そんなカナダの首都とか知ってたんだな!

 それはゴミ捨て場に置いといて、どうするべ?」


「ちゃんと分別とリサイクルしろよ!

 さて…。」


 うん、どうしよう!


 あのあと俺たちは競いながら走っていたのだが、つい夢中になって走っているうちに迷ってしまっていた。


 自分で振り返ってみると相当馬鹿だな!

 流石俺たち!


「なにか帰り道を探す方法は...」


 マップアプリ…スマホを置いてきたため不可。


 タクシー…財布を置いてきたため不可。

      あと多分やってない。


「そうだ!バス停!」


「なるほど!さすが天才!」


「バス停はー…。」


「あった!『町淡川あわがわ』」


「よし、帰り道がわかったぞ!!

 この路線バスマスターに感謝するがいい!」


「ありがとう路線バカマスター!」


「誰がバカマスタ」

「全力疾走やー!!!!」


「「うおおぉー!!!」」


 よし。





隕石飛来まで30分...






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 こやつらは体力バカです。やったね!

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