第5話 平和な世界から改めて君を見る
あのときの出来事は今でも忘れられない。
雪が解けるように一瞬の出来事のように感じられたあの時を。
パルさんに助けられてから二ヶ月後、戦争は終わった。
ジラソルは二ヶ月前のように平和ではなかったけれど少しずつ活気を取り戻していた。
その証拠にジラソルの名産であるひまわりがあちらこちらに咲いていた。
ジラソルの人たちが育てたひまわりが。
日の光をたくさん吸収した暖かいひまわりは元気に走り回る子供達によく似ていた。
私はその一つを取っていいか一人の住民に話しかける。
その人は快く承諾してくれた。
ひまわりを持って私はあの場所へ足を運ぶ。
暖かい手を差し伸べてくれたあなたに日の光を浴びた暖かいひまわりをあなたに。
平和な世界から改めて君を見る メガネの欠片 @megane0421
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