第3話 2 山小屋



 私は、此の小さなペンギンに何故驚かなかったのだろう。

見るからに小さなペンギンが言葉を喋っている。

もしかしたら、首にロープをかけた時から、既に別世界へ行ったつもりになっていたかもしれない。


 今、目の前で、此の小さなペンギンが木の椅子に座り、小さな翼で器用に煙草を吹かしている。


「安心し、此処はワイの知り合いの山小屋や、誰も来えへん。ゆっくり話でもしょうや。先ず、缶珈琲でも飲んで落ち着こか」


 そう言うと小さなペンギンは、これもまた器用に缶珈琲のプルタブを開けて缶を差し出してくれた。


 私は、誘われるがままに缶珈琲を一口飲んだ。

飲み出すと一気に飲み干せたが、味なんて分からなかった。


 言葉を喋るペンギンは、自分の分の珈琲を一口飲むと、


「小さい頃って、どんな生活してたか記憶ある?」


 どうして小さい頃の話なのだろうか?

私が此処へ来た理由を聞かれると思っていたのだが、予想外の質問に私は小さく頷いた。


「うん、どんな子やったん?」


 私は、先ほどの缶珈琲のように促されるままに、小さかった頃のことを思い出そうとしていた・・・。






 ここで素人の作家の私から一言、皆様は気付いていただろうか?

此の物語のタイトルが最初


 ペンギンけの目覚まし時計

となっていたことを。


 ある小説家の卵さんに


 ペンギンけの間違いではないかと指摘された。


 その通りなのである。


 なので、即、誤字を訂正し、ここにある。


 その方の名前はここに記載しない。

これからも教えてくださるであろうから。


 ただ、お伝えしておきたい事実がある。

私の作品はとてもではないがカクヨムランキングに登場するような、ハート常に幾千越えて、星の所持数も幾千を越えるような人気は全く無い。

ただし、私には素敵な読者さんがいる事だけは特記するに値する。

とても少ないが素敵な読者さんたちがいる。

それだけで十分ではないか?


 それでは皆様、別世界からやってきたペンギンの物語に戻りましょう。

よろしくお願いします。

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