第25話 仮想の尻尾 

 AIに書いて貰いました。   (ChatGPT著 https://chatgpt.com/ )


 遠い昔、ある場所にアルノスという種族が住んでいた。彼らは不思議なことに、自分たちの尻に「尻尾」があると思い込んでいた。実際には尻尾など存在しないのだが、アルノスたちにはそれが見えていた。そして、その尻尾は彼らの誇りであり、同時に争いの種でもあった。


 アルノスの中には、左巻きの尻尾を持つ者もいれば、右巻きの尻尾を持つ者もいた。彼らは尻尾の巻き方がどちらが正しいかで対立を深めた。誰もその尻尾を見たり触ったりすることはできないのに、巻き方に誇りを持つ者たちは、他者の「間違った」尻尾を許すことができなかった。


「右巻きこそ自然の形だ!」と叫ぶ者がいれば、「左巻きこそ神が与えたものだ!」と反論する者もいた。やがて、尻尾の巻き方だけでなく、尻尾の色や毛の長さにまで議論は広がっていった。青い尻尾が美しいと言い張る者もいれば、金色の尻尾が高貴だと主張する者もいた。


 村中が尻尾の話で持ちきりになると、各グループは自分たちの尻尾を最も美しく、最も正しいものだと信じて疑わなかった。やがて、尻尾の違いは許容されないものとなり、アルノスは尻尾戦争と呼ばれる内紛に突入した。


 最初は言葉の争いだったものが、次第に暴力に変わり、武器を持って他者を攻撃し始めた。「違う尻尾を持つ者は我々の仲間ではない!」という叫び声が飛び交う中で、血が流れ、村は炎に包まれた。


 そして、最終的にアルノスは自らを滅ぼした。最後に生き残った者たちが焼け野原を見渡すと、彼らの背後には尻尾などなかった。ただの幻想、彼ら自身が作り出した幻影が、すべての原因だった。



「尻尾」の正式な名前は「宗教」と云います。

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