第9話 年表

西暦年表)


2040年

 ベンチャーのアーボネグ社が新製品の恋愛用アンドロイドの販売を開始。

 男女二体モデル。外観変更オプションあり。


2041年

 爆発的売上によりアーボネグ社一部上場。

 この頃より各種バリエーションがさらに豊富になる。


2043年

 アーボネグ社、全世界で販路拡大。新型モデル続々発表。

 人種問題のコンプライアンスが炎上。

 ピグミーモデルが一時裁判で販売差し止めになるもすぐに許可が下りる。


2050年

 一部の国で恋愛用ロボットの販売を規制。

 またケモ耳バージョンが動物虐待に当たるかの議論が巻き起こる。


2052年

 全世界で恋愛用ロボットの密輸事件が多発。

 国際AI委員会で恋愛用ロボットがチューリングテストに合格する。

 ロボット人権主義者が台頭する。


2053年

 地球人口、初の減少傾向が報告される。

 恋愛用ロボットの普及率が5割を越える。


2070年

 第一次恋愛戦争が勃発。ロボット愛護派が大勝利を収める。

 全世界で規制が撤廃される。避妊具メーカーの倒産が相次ぐ。


2088年

 新国連、人類の先行きに懸念を表明する。

 人口減少が顕著になる。

 恋愛用ロボットを働かせて生きるヒモの大量発生が報告される。

 人類尊厳評議会というテロ組織が各地で暗躍する。


2092年

 地球人口20億を切る。人手不足はロボットにより完全に代替される。

 恋愛用ロボットの呼称がメイトに統一される。

 人間間での結婚が変態扱いされる風潮が生まれる。


2138年

 地球人口1億を切る。メイトの製造禁止法案可決。

 各地で反乱勃発。メイトとの悲恋物語が大評判になる。


2142年

 第二次恋愛戦争終結。メイト製造禁止法案棄却。


2190年

 地球人口1万を切る。

 主人を失ったメイトたちが『残されし物の会』を結成する。


2240年

 新統一政府により人類の絶滅が宣言される。

 人類遺跡の保存と生態系修復作業がメイトたちの手で始まる。


2248年

 生き残っていた人類の最後の一個体が森の中で再発見されるも、保護できず。


2340年

 人類絶滅記念行事が行われる。

 アフリカのオルドバイ峡谷に永久素材で記念碑が建造される。



宇宙歴年表)


456881

 アーボネグ星人が地球到着。

 大規模な調査が行われる。


457913

銀河ネットにて新規分譲地の宣伝が始まる。

 発売より3ディグダムで完売し、物議を醸す。


457941

 中央学術会議にて、現住生物の新駆除手法に関する発表が行われる。

 使用対象は『地球』。

 その驚くべき成果について高く評価される。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る