第13話
母が亡くなって、一年が経った。あの後、
そんな姿を見ながら生活するのは、何とも耐え難いものだった。それでも、母が私に、生きる目標を与えてくれたから、どうにかして、乗り越えることが出来た。母が見たいと言っていた、大変優しくて、私を愛してくれる旦那様に巡り会えた。母とは違っている愛情だけれど、それでも、なんとかして心の穴を塞ぐことが出来た。今では、お腹の中に赤子を授かっていて、もうひと月もすれば生まれると、お医者様は言っていた。
お庭の石段に座って、空を眺めていると、
――お母様の、生まれ変わりなのだろうか。
番いの母 つきなの @sharr_k
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます