第11話

「おまたせしました。ここからが本番でございます。」


そう言った瞬間、会場がざわついた。

いったい何が起こるのだろう。そう思っているらしい。


俺は、近くにあるモニターにとある動画を映し出した。


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「やあ後輩君、のこのこやってきてくれてありがとなw」

「何の用ですか?俺、あなたたちと関わりないと思うんですけど」

「君さぁ、俺たちのこと馬鹿にしたよな?」

「いや、初対面の人にそんなことしないですよ」


そう、あの時の出来事を録画しておいたのだ。

俺を呼び出した人物は、慌てている。

会場の観客や、チャット欄もあれている。


>え、まじ?

>なんとなく察した。

>もうこの後の展開わかるの草

>りゅーと、、まじかよ、、、

 いいぞもっとやれwwww

>りゅとちゃん、もうこれは誰も責める気にはなんないよ。もっとやれww


「え、これって、、、」

「だよな。3組の、、、」

「これ坂本と赤城じゃね?」

「ああ、立花の仲間か。」


どうやら、呼び出した人物は坂本と赤城と言うらしい。

俺は、続けてこう言った。


「まだまだありますよー!」

みこも、便乗して言った。

「りゅーと、もっとみせてやれww」



「それだけじゃねぇ。学校中のいろんな人がお前から嫌がらせ受けてるって言われてんだよ!」

「とにかくそんなこと知りませんよ!」

「知らないじゃすまされねぇんだよ!」

「っ!」

「おとなしく白状しろ!やったんだよな?」

「だからやってないって!そもそもそれ誰から聞いたんだよ!」




会場がさらにざわめいた。

「ひどくね、、これは」

「まだ決まったわけじゃないのに、、、」

坂本と赤城は震えていた。

「なんであるんだよ、、、」

「終わった、、、、」


チャットもすごい勢いで流れている。

>うわぁ、、、

>えええええええええええ

>クズだ、、

>ざまぁ最高!ざまぁ最高!ざまぁ最高!ざまぁ最高!

>プリンス龍兎最高!

>プリンス龍兎最高!プリンス龍兎最高!

>もうリスナーが狂い始めてる、これもうわかんねぇな

>にしても、誰から聞いたんだろうな(笑)


俺は、ビデオを再開させる。


「柴野だよ!あいつが嘘つくと思うか!」


そう流れた瞬間、

>親友やったwwww

>そうだったわwww

>柴野、gg

>乙カレー税込み1202円


超盛り上がった。

リスナーは、柴野=俺をはめた親友と知っているからだ。

一方、会場でも、、、、


「まじかよ、、、」

「柴野って、そういう奴だったんだ、、、」

「待てよ、柴野ってことは、、、」

「立花も絡んでるよな、、、」


柴野ということが分かり、同時に立花にも疑惑がかかる。


「わかった。柴野が広めたうわさ、嘘だって証明してやるよ。」

「あいつが嘘つくわけねぇだろw」

「それって本当かな?とりあえず待っとけよ、痛い目見させてやるからw」

「このやろっ!」


>りゅっとっちゃん、ナイス

>かっこよ

>惚れたわ


まだまだ、復讐劇は続く。

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だんだんメンタルが治った

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