第10話

「1つ目の質問は、ペンネームのあちゃん親衛隊さんからです。

 皆さんは、最近嫌なことが何かありましたか?」


おお、絶対ざまぁ計画知ってる人だ。

まぁ、まだバラさなくていいだろう。


「俺は、黙秘で。」


すると、みこも察したのだろう。


「私は、ないかなー。」


「俺は、登録者が3万人へったこと。しかも1週間でだよ?!」


ぶいれーどは凄い。

彼は努力家だ。

毎日配信を欠かせず行い、トークもうまい。

しかも、ゲームの腕前は世界相手でも戦っていけるレベルだ。

でも、それで反感を買っている。

だから、アンチが他のプロゲーマーや配信者より湧くのだ。


「私は、アイドル活動を休止してるから、誹謗中傷メールが毎日千は届くね」


ノアは、身内が大変なことになったらしい。

それを助けるため、休止しているそうだ。

可愛そうだけど、彼女も反感を買いやすい暴露系のこともしているからしょうがないとも言える。


「私は特にないかな。」


最後になーちゃが答えた。

彼女はモデルとしての活動もしているから、ファンが多い。

そのためアンチがわきにくい。

ファンの勢力が強いのもある。


「じゃあ、次の質問にいきましょう。

 ペンネームDastreyさん、、、、」


読み上げていると、突然ぶいれーどが大声を上げた。


「そいつはやめろ。

 ろくな質問しか書かない。」


どうしてそんな事がわかるのか、、、


「BpexでDastrey21ってIDでプレイしてる人を知ってるか?



 ヒドラだよ」


ヒドラ。

彼は、プロゲーマーだ。

ぶいれーどの宿敵と言える存在。

彼は、ぶいれーどと仲が良い。

だからこそ、彼が大体変な質問しかしないことを知っているのだ。


「ぶいれーどの言う通り、Dastreyさんはやばい質問を投げかけてきました。」


やっぱりあっていた。

こうしてチャット欄も見ると、有名人がたくさん来てることがわかる。

そろそろかな。

俺はそういう意味を込め、みこに目線を送った。

みこは、小さく頷いている。


「それでは、次の質問です。

 ペンネーム龍兎のざまぁ計画見たいりゅとなーさんから。




 ざまぁしたい理由がよくわかりません。

 理由となる証拠を見せてください。」






「おまたせしました。ここからが本番でございます。」


そうして俺は、近くにあるモニターにとある動画を映し出した。

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