第9話
トークライブが始まって早々、V-radeが俺に質問をした。
「りゅっとっちゃん、彼女いる?ww」
>ブイレ、やめれww
>そうだった、V-radeは龍兎と仲いいんだった
>ぶいれwww
>いないやろさすがに
>みこ、もしかして!!!
>ないないw
俺は即答した。
「俺にいると思うか?
いないんだな~それが!!」
会場とチャットからどっと笑いがあふれた。
ただ、一人だけ不機嫌な奴がいた。
柴野、、、ではなく。
命だった。
何故そんな頬を膨らませているのか、、、
すると次に、ノアが聞いてきた。
「みなさんは、配信者になるきっかけって何ですか?」
「俺は、昔からゲームが得意だったので反応が欲しかったからかなー」
初めてV-radeの配信を始めたきっかけを知った。
まぁ、いたって普通なのかな?
「私は、実は学生時代は正直ブスだったんだよね」
そう、なーちゃが言った。
「それで、普通にいじめられてた。
脅しとかもされてたねー。」
突然のカミングアウトだ。
「そうだったの、、、?」
みこが、重苦しそうに口を開いた。
「俺も、いじめっていうかそんなことされたわ」
俺はそう言った。
「そうだったんだ、お揃いだね(笑)」
なーちゃがそう励まし(?)てくれた。
「私は、配信活動をして見返そうと思った。
でも、配信者よりコスプレ配信者のほうが向いていたらしくて。
自分で言うのはあれだけど、そんなブスじゃなかったらしい。
今このタイミングで言うけど、、
いじめられて病んでいる人は、怖くても、何か行動するのが
いいと思う。
何も動かなかったら、何も変わらないから。」
みこが震えている。
相当心に響いたのだろう。
なーちゃは、配信ではハイテンションキャラで、ギャルっぽかった。
不真面目な人だなぁ、と思っていた。
でも、実はとてもまじめで行動力のある人だとわかった。
人は、見かけでは判断できない。
それは、今回の立花も同じだ。
皆は、顔でだまされている。
表では優しくても、裏ではひどい。
>びっくりだわ
>なーちゃ、、、
>いまなーちゃのファンになったわ
>私もいじめられています。でも、なーちゃの言葉で少し勇気が出ました!
皆も、驚いていた。
俺がこのゲストたちを呼んだのは、同じような人だと思ったからだ。
でも、ぜんぜんちがう。
俺は、もう人を見た目安やすこしの情報だけで判断するのをやめようと思った。
そして、時がたち、肝心の質問コーナーの時間がやってきた。
MCのみこが口を開いた。
「さて、一つ目の質問は―」
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へんになった、、、
なーちゃ、レギュラー化か、、?
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