第5話

翌朝。

俺は、学校に行きたくなかった。

俺が無敵になれるのは、ネットだけ。

リアルでは、陽キャのフリをしている陰キャなのだ。

あぁ、俺はどうすれば、、、

よくわかんなくなったから、とりあえずSNSでアンケートをとることにした。


プリンス龍兎 @Prince_ryuto

どっちにすればいい?

【学校に行く】

【学校を休む】


そして数分後、2万票ほど入ったので結果を見ることにした。


プリンス龍兎 @Prince_ryuto

どっちにすればいい?

【学校に行く】18000票 90%

【学校を休む】2000票 10%

20000票


おーまいがー。

リスナー、俺を潰す気か。

まぁ、一度決めたからもう行くしかない。

そう思っていると、家のチャイムが鳴った。

こんな朝早く誰だろう。


「よ、彼氏。」


命だった。

コスプレしてるときより可愛くてびっくりした。

「お、おう。」

でも、まだ学校へ行く支度ができていない。

急いで準備しないと。

そうもたもたしていると、母がこう言った。

「あら、命ちゃん。久しぶりだねぇ。」

「たしかに久しぶりですね。」

「え、メッチャ可愛い娘いる!誰?」

母と命が会話していると、奥から興奮気味な姉が来た。

姉は、たしかに美人だ。

何故なら、美容師だからだ。

だから、人一倍興奮しているのだろう。

「初めまして。蓮矢くんの幼馴染で彼女の日向命です。」


「「彼女!?蓮矢に!?」」


確かに驚くだろう。

だって俺は一応陰キャだからな。

そんなこんなで、命が俺の部屋に来た。

「ココアでも飲んでて。寒いでしょ?」

今は冬だ。長い時間外で待たせるとかわいそうだ。

「ありがとう。やっぱ蓮矢って優しいね。」

なんか照れるな、、、


支度が終わったので、学校に向かった。

そして案の定、学校中にすぐ広まった。

「命ちゃん、彼氏できたらしいよ。」

「しかも相手はクズ蓮矢。命ちゃんがかわいそう。」

「俺、命に話してくるわ。俺のほうが幸せにできるって!」

なんかまだ噂が消えてなさそうだ。

その後、命は質問攻めされたそうだ。

どうして蓮矢と付き合ったの、とか。

あいつはクズだからやめといたほうがいいとか。

最初は彼女もおしとやかに返していたのだが、、

あまりにも俺への批判が多かったのだろう。


彼女は今までで一番ブチギレた。


「黙って聞いてたけどさぁ、私の彼氏を馬鹿にすんなし。

 あと、変な流すなし!!」


作戦と違うぞ、、

でも、彼女は素直に俺は無実だと信じてくれたので、嬉しかった。

本当の彼女で居たいのに、と少し思ってしまった。


---------

遅れました、、

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