◇閑話◇ 料理の本に出てきた「蛇腹」の話

 今回は、ちょっとした小話をしようと思います。本当に大したことないことなので、お時間のある方だけお付き合いください~。


     ☆


 先日、ある料理雑誌を読んでいたところ、「豚肉のバラ肉を蛇腹状にたたむ」(ニュアンスはそのまま残して本文は変えてあります)というようなことが書いてありました。


「蛇腹」と書かれて、すぐにピンときた方はいいのですが、私は突然の「蛇」「腹」の文字に、「蛇の腹のようにたたむってどんなだ……」と思ってしまったんですね(笑)


 自力で何とか解釈したいと数分格闘したのですが、こういうときはさっぱり出てこなくて、仕方なく辞書で「蛇腹」を引いたんです。すると「じゃばら」と書いてありました。


「じゃばら」だったら分かります。アコーディオンみたいに、びよーんと伸びたり縮んだりするような形のことですね。なるほど、そういうふうにたたむんだ、と納得。


 でも、何で「蛇腹」なんでしょうね。


 単に「三つ折りか四つ折りにする」とだけ書いてもいいような……。違うんですかね。


 ネットでも「豚バラ 蛇腹 利点」と調べてみたんですけど、串刺しにしている画像はあってもそれ以外がなかなかなくて、やっと見つけても「これ蛇腹折っていうのかな……?」と思うような折り方(伸び縮みしなさそう)をされているものしか見つけられませんでした。


 今回の料理の本に「蛇腹」が登場したのは、もしかすると作り手の意図をんでのことなのかなと思うのですが、私のように「蛇の腹」と思って「?」となる人もいるかもしれないなと、そんなことを思ったというオチのないお話でした。

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