Column10 「大っぴろげ」の話
今回は、「大っぴろげ」について取り上げてみようと思います。
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皆さんは、「大っぴろげ」という言葉を聞いたり、もしくは使ったりしたことはあるでしょうか。
「人目を気にしない」という意味で使われるのを、聞いたり見たりしたことがある方もいるかと思いますが、本来は誤った言い方です。
では、どうして「大っぴろげ」という言い方がされるようになったのでしょうか。
調べてみると、どうやら「大っぴら」と「開けっぴろげ」が混同されてしまった言葉のようです(『明鏡国語辞典 第三版』を参照)。確かに、「大っぴら」と「開けっぴろげ」は同じ音があって、リズム感も一緒です。
それに意味も何となく似ていますから、そういうこともあって「大っぴら」が「大っぴろげ」という、「開けっぴろげ」の「っぴろげ」が付いてしまったのかもしれませんね。
周囲の人たちの会話を思い出すと、「大っぴろげ」と使っていた人がいたような気がするなと思います。多分、その人も似た言葉の「開けっぴろげ」に引っ張られてしまったのでしょう。
しかし、いつも使用している辞書を引いてみましたが、「大っぴろげ」を認めているものはありませんでした。
もしかすると間違って使っている人も、そう多くないのかもしれませんが、何にせよ、「人目をはばからない」という意味で使うときは、「大っぴろげ」とは使わず、「大っぴら」と使っていきたいですね。
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