Column3 「年齢」と「年令」
今回は「年齢」と「年令」について、考えてみようと思います。
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前回のコラムで「歳」と「才」について取り上げましたが、これと同じことが「年齢」と「年令」にもあります。
つまり「齢」という字が、小学校では習わないため、代用として「令」を当てはめているというもの。
「齢」も小学生が書くには、ちょっと難しそうですよね。
私の予想では辞書はきっと、「歳」と「才」と同じ(代用・俗語・略語のいずれかに当てはまる表記)なのではないかなと思ったのですが、調べてみると意外と見方が違います。下記にまとめてみました。
●「『年令』とも書く」としているもの
『新明解国語辞典 第八版』
●「年齢」と「年令」の代用(俗語)として捉えているもの
『明鏡国語辞典 第三版』『三省堂国語辞典 第八版』
●そもそも「年令」の項目がないもの
『旺文社国語辞典 第十二版』『新選国語辞典 第十版』『岩波国語辞典 第八版』『旺文社 標準国語辞典 第八版』
「才」は、代用や俗語、略語として捉えている辞書がほとんどでしたが、「年令」についてはそもそも項目がない(もしくは「年齢の代用」という表記もない)ものが多いようです。
もしかすると「年令」は、「歳」を「才」と書くよりもあまり例のないことなのかもしれませんね。
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