道標

道標

ずっと頼りにしていたから

頼りにしていることに気付かない程

あなたは私の道標

あなたがいなくなって

道標が無くなったことにようやく気付いて

まるで幼子のように彷徨う

身近だったからこそ気付けなかった

当たり前だがらこそ分からなかった

失って初めて戸惑う私は愚かで

いつか無くなることも

分かっていたはずなのに

無くなる未来を想像したくなくて

無くなってようやく偉大さを知り

慌てふためき立ち尽くす

私はあなたのような道標になれますか

誰かの手を引く役割を

誰かに安心をもたらす役割を

あなたのような道標なれますか

無くなってもなお

私を未来へ導く道標

あなたは自分がこんなに立派だったと

気付いていましたか

もう伝えられないけれど

きっと伝わると信じて

あなたが指し示す道を進みます

その生き様が

あなたに感謝を伝えるただ一つの

手段だと思うから

そこから見ていてください

再びあなたに合う時に

恥じることがないよう

あなたが示してくれた道を進みます

いつか私も誰かの道標になれるように