【報告あり】番外編~隠れていたから。~
プロローグの失敗作を近況ノートに載せました。
https://kakuyomu.jp/users/asahi_yuhi/news/16817330666147412589
ぜひ、見てください!
それによって話の続きの予想がつくかも...?
では、番外編です。
かなり重要な番外編です!(大事なことなので二回言いました笑)
ーーーー
海里side
僕はあの日、自分をふさいでしまったんだ。
いつもの会話で。
僕が小学五年生のときの会話。
らいくんが覚えているなんて思わなかったから、僕は忘れていた。
─ピーンポーン
「ら~いくんっ、あ~そぼっ」
いつものようにらいくんの家に誘いに行った。
「なにすんの?」
「う~んとね、公園行こ!」
「いいよ。どこがいい?」
「駅前のとこにしよ!流架くんの家の近くだし、流架くんもいるんじゃない?」
「了解。ちょいと待ってな~」
「は~い」
ーー
「ねえ~、次は隠れ鬼がいい~」
公園にいた友達と流架くんも誘って、鬼ごっこをしていた。
「いいよ~。じゃあ、言い出しっぺの海里が鬼な」
「やだ~、らいくんがやってよ~。みんな早いから捕まえられないじゃん」
「え~。俺は何回もやったし~」
「毎回僕が最初に捕まるじゃん」
「まあな。捕まえやすいし~」
「も〜」
いじけるふりをしながら、ほっぺを膨らました。
「か~わいっ」
その言葉が嬉しかったけど、周りの友達になんと思われるかが不安になって、つい言ってしまった。
「も~。かわいいじゃなくて、かっこいいがいい~」
「あっ、わり」
らいくんはいつも通りに軽く言ったんだと思っていた。
「え~。海里はかわいいじゃん」
流架くんの”かわいい“よりもらいくんの“かわいい”の方が嬉しかった。
そんなことを思ったけど、僕の気持ちには気づけなかった。
それから、らいくんは“かわいい”って言わなくなったんだ。
ーー
─日記帳─
8/20 晴れ
らいくんと遊んだ。
らいくんが“かわいい”って言ってくれた。
8/26 くもり
らいくんが“かっこいい”って言ってくれた。
でも“かわいい”がいいな。
8/31 晴れ
らいくんが“かわいい”って言ってくれなくなった。
明日から学校! 毎日らいくんと遊べる! 楽しみ~。
9/10 雨
らいくんが告白されていた。
断っていたことに安心した。僕と遊べないと嫌だもん。
ーー
3/14 晴れ
らいくんが一緒に中学受験に誘ってくれた。
塾行かないといけないから、お母さんに相談しないと。
4/4 晴れ
中学受験することに決めた!お母さんの説得、お兄ちゃんが手伝ってくれた!
勉強、らいくんと一緒に頑張るぞ~!
──昔の日記に答えが隠されているなんて、僕は知らなかった。
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