第28話 交錯する思惑 side 浄瑠璃向日葵
「圓明楓の体の崩壊を確認」
その声は、タリーズの片隅でコーヒーを飲む浄瑠璃向日葵から。しかし、すぐに喧騒に飲まれ、気にする人はだれもいない。
「連絡塔の完全な修復を確認。パターンGからLまでは除外。演算開始」
目をつぶったまま、しばらく動かない。
「演算終了……これは準備が必要?」
コーヒーを飲み切り、タリーズを後にする。しばらく歩き、TSUTAYAに向かうエレベーターに一人で乗る。行先は押さず、代わりに1枚の堕天使の翼を展開。
しばらくした後、エレベーターの開くボタンを押す。いつもと変わらない、立川駅北口に出る。ただし空にはオムニアが存在しない、3iの次元。
「……つけられてますね。まかなきゃ」
そう言って人ごみの中へ。
「後1か月か……長いでありんす
そういうと向日葵は忽然と姿を消した。
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