どうしても。

@kanda11

第1話 あなたがわるい。

「よそ見するな。」と私は言って彼を刺した

彼はその場に眠ったかのように座り込んだ。

ふと我に返り「……!行かないで……?」……なんて都合のいい言葉を発した。だってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだってだって!!!!!!1人でも生きていける……けどあなたしかいないの。私の味方は。目を覚まして!!と手に持ったナイフをほっぽり彼の横に座り込んだ。傷口にそっとハンカチを添え

「ごめんなさい……ごめんなさい……」と言葉をかけた。彼は唸りながら虚ろな笑みを浮かべた。……案外この顔が大好きなんだ……

もっと歪ませてあげたい……なんてバカを考える

そっとベッドまで運び私は彼の隣に寝転んだ。

彼の匂いが大好きだ。生臭い血の匂いがうざったらしい。消してしまいたい。そう考えながら目を閉じた、こんな時間が続きますように。彼と一生一緒でいれますように。そう願い、深い眠りについた。

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