12 現在

「ごめんね。雑魚に興味ないんだ」教官にとどめをさそうとする。

「早く逃げなさい!」大声で教官がシャードハートの方に

 叫ぶ。

「ん?」グリムボーンが、動きをとめ。空洞の目で

 目の前に現れたモンスターに目を凝らす。

 グリムボーンの前には、小さなゴーストモンスターが現れる。

「ずいぶん弱いモンスター使うんだね」ゴブリン転生者が

 鼻で笑う。

「そりゃ別に召喚士というわけじゃないし。

 都合よく目の前に伝説級のモンスターが

 現れるようなミラクルおきないんでね」

 キャンディスペクトルこのモンスターは、

 そこまで珍しいモンスターではなく。

 薄暗い森や洞窟に出るゴーストモンスター

 で弱いモンスターだった。

 シャードハートがさっき捕まえたばかり

 現地調達モンスターだった。

 



 シャードハートは、キャンディスペクトルの

 同族のゴースト系のモンスターもまとめて召喚する。

 グリムボーンの前には、何体ならべようと

 焼け石に水だった。グリムボーンの目の前には、

 グリームボーンの手のひらサイズのモンスターが

 現れる。

「さあ! パーティだ!」シャードハートが、

 広域魔法を発動する。

「もう一度言う、我は無駄な殺生はしたくない

 この場から立ち去ってはくれないか」

「悪いがそれはできない。君は、本来封印されていた

 伝説の龍、その封印は決してとかれはいけないんだ

 悪いけど転生ゴブリンとの契約を解除してもらうまで

 ここからは、離れなられない」

「そうか残念だ」グリムボーンは、紫色の焔をはき。

 目の前の雑魚を蹴散らす。

 瞬殺だった。

「ん?」目の前の低レベルゴースト系モンスターは、

 死なずに生きていた。

「知らないみたいだな。ゴースト系のモンスターは、

 五体そろえば、その時点の攻撃は当たらなくなる」

 とりあえず伝説級のモンスターをならべておけば

 なんとかなると思っている伝説厨は、

 課金厨と転生者に非常に多い。

 シャードハートは、課金やチートに頼らず

 この世界でクエストを進めていたので

 グリムボーンの焔で周辺の草木は解けていた。

 グリムボーンの焔は、高温高魔力のため

 火の形をせず触れた場所だけが解ける。


「こんな子供だましいくらしたところで

 なんの意味もないは!」グリムボーンは、

 大きなつめを振るいゴースト系のモンスターたちを

 切り裂こうとする。

「ぐはっ!」転生ゴブリンが突然吐血する。

「クロウ様!」グリムボーンが振り返る。

「貴様一体…」

「彼らは、一定の条件を満たせば

 プレイヤーに直接攻撃できるんだよ

 つまり今ゴースト系のモンスターたちが、

 行ってる攻撃は、君に直接入っているてこと」

 転生ゴブリンのHPがガンガン減ってきすぐに

 そこをつく。


「そんな…」グリムボーンが唖然として立ち尽くす。

【スキル発動! 転生者殺し!】

 賞金首を換算します…一万ゴールドになります。

 換金中…口座を差し押さえています…

 完了しました…一万円を振り込みます。


 シャードハートは、現実世界に干渉する

 転生者殺しのスキルにより現実世界の現金を

 差し押さえることに成功する。




 

「先生!」

「教官!」教官が戦場から戻ってくると

 みんな駆け寄ってくる。

「大丈夫よ」

「転生者は?」機動騎士団が呼ばれてかけつけていた。

 起動騎士団は、犯罪対応のための組織で

 異世界での犯罪行為の中でも危険性が非常に

 高い犯罪に対応するための組織。


「グリムボーン!」その場にいた全員が

 恐怖に硬直する。

「だからついてくるのはやめていったじゃん」

 シャードハートは、グリムボーンについ来ないように

 指示をしたのだが言うことを聞いてくれはなかった。

「そうは、いきません。主」

「禁止モンスターがなぜ?」騎士団からシャードハートは、疑いの目を

 向けられる。

「いや、ゴブリンの転生者が禁猟区で封印を解いたらしくて…」

「その通り。理由は、よくわからないが絶対侵入領域を

 突破してなおかつ我にかけられていた超時空無限封印呪文を

 なぜかよくわからないが解除してくれたんだ」

 そう、転生者に意味などない意味もなく毎回確実に

 一兆分の一の確率でしか出会えないような伝説の

 モンスターに出会い。なぜか初対面の無職のおっさんの

 転生者にその伝説のモンスターは、惚れるか負ける。

 そんなことの意味なんて考えればゲロがとまらなくなるのであります。

 

「グリム様、お気持ちはわかりますが、このまま

 シャードハートさんに忠誠を誓い続けると

 我々は、シャードハートさんを逮捕しなければいけません」

 騎士団がグリムに敬意を払いながら説明する。

「そうか、無念だな…数千年ぶりに最強をみせてもらった

 では、また洞窟の中に戻ろうとするか…」グリムが

 禁猟区に帰っていく。


 これで一件落着と思ったがその後が、

 大変だった。理由は、よくわからないが

 この転生者殺しと封印禁止伝説級のモンスターを手なずけたことが

 手伝ってA組の女子生徒たちが一斉に手のひら返しを

 して告白されたので

 面倒なのでかったぱしからデートすることになった。

 理由など分からないし深い意味などない

 それに彼女たちには人格もないし心もない

 何をしてもどうせ主人公のことを好きになる運命だった。

 もはやキャラや性格の説明などなんの意味もなかった

 なぜなら結局最後は、全員が主人公のことを好きになるのだから

 もちろんデートは、面倒でしかないので

 全てスキップで処理で対応した。

 もちろんオート処理でも好感度が下がることはなく処理された。

 もっともこの一見で男の敵が大量できたのは言うまでもないだろう。

 

 ばかばかしいしいぐらいおなじことの繰り返し

 無双→周りの女全員が惚れる。

 こんな異世界だらけになったのは、

 そもそもそういう世界しか人気がでず

 ユーザー側の意見を丸のみし脳死でそのまま

 世界に反映したためそいう価値観の異世界であふれかえってしまっていた。

 もう、シャードハート一個人では、

 この欲望の醜い暴走を到底止めることはできなった。

 

 

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