第40話 おふろからあいをこめて

現在お風呂の前にやってまいりました。


現場レポーターのローズちゃんです。明るくてちょっと広めの脱衣所ですね。大きな鏡があります。ここでお洋服を脱いだら写ってしまいますね。きゃあああですね。


こちらにはドラム式の洗濯機が設置されております。その横には布製のかごが置いてあります。

ランドリーボックスというヤツですね。脱いだものをここに入れるように指示を受けております。

タオルもふわふわの物が用意されていますね。このタオルで拭いたらさぞ気持ちの良いことでしょう。

バスローブも用意されております。お風呂上りに着用するとのことです。


さきほど何やら『お湯はりが完了しました』と声がしておりましたのでお風呂の準備は出来ているようです。

あとは心の準備をすれば・・・


「ローズちゃん 何をひとりでぶつぶつ言ってるの 早く入りましょう♪」


現場からは以上です。


――――


「はい 脱いで 脱いで」

と言われましてもね。ちょっと恥ずかしいのですよ。大好きなあかねさんの前ですからね。


って あかねさんの方が早いです。スカートみたいなズボンを脱いでかごにポイッ

シャツから脚がすらりと出ていてとってもえっちです。脱ぐと細いんですよね。とっても細い脚です。もう少しで見えちゃいそうな感じがとっても・・・

上もスルスルっと脱いでポイッ 

あかねさんっ ここはですね 読者のことを考えますともう少し時間をかけると言いますか 焦らすところではないでしょうか 大胆すぎますよ 


脱ぎますとね 見えてしまうわけですよ 大人です。赤いです。あかねいろのあかねさんです。刺繍も入ってちょっと透けている所もあって大人です。

腰もきゅっとしていてかっこ良いのです。ローズちゃんのおすすめポイントとしましてはおへそです。整ったと言いますか 可愛らしいのです。


「最近ちょっと太っちゃったけどどうかな どうかな」


頭の後ろに手をまわしてせくしぃポーズ あかねさん 太ってないですよ。かっこ良いです。あかねさんを太っているなんて言ったら世界の半分を敵にまわすことになりますよ。理想的だと思います。でも・・・そのポーズはえっちです。あかねさんはどんなポーズでも脱いでしまうとえっちです。


あかねさんだけどんどん脱いでしまいます。

私もクロスアウッツ脱衣 ポイッ ポイッ お泊り用の新しいおパンツセットですよ。かわいいでしょ このリボンがポイントです。


「似合ってるわよ 可愛いっ」 でへへ ほめてもらいました。あかねさんのおパンツセットも似合ってますよ。


「ありがとうね 妹に褒めてもらえると嬉しいなぁ」

あかねさんが背中に手をまわしてパチン 


――――


現場レポーターのローズちゃんです。


衝撃の場面を目撃してしまいました。今の場面をもう一度スローモーションでお伝えしましょう。


あかねさんが背中に両手をゆっくりと持っていきます。ゆっくりですね。スローモーション再生ですからね。

あかね色のあかねさんのホックに指がかかって・・・ 次の瞬間です。


セーフティーロック解除っ


抑えられていた秘めたる力が解き放たれて・・・


「ローズちゃん 誰と話してるのかな」


現場からは以上です。


――――


専用のネットにそっと入れてかごにポイッ ネットに入れるなんて大人です。十七歳ってすごいです。ヘルメットです。 ・・・いえ 何でも無いですよ お姉さま

私もネットに入れてもらってポイッ

ネットに入れるんですよ。初めてですよ。大人の仲間入りです。ふふん


「なにを タオルなんて巻いてるの 邪魔ですよ」 あれぇ お代官さまぁ


――――


頭 わしゃわしゃ あわあわ わしゃわしゃ


洗ってもらってます。あかねさんに髪を洗ってもらってます。見たことのないシャンプーですよ。きっとお高いヤツです。いい匂いですよ。


「髪をきちんとお手入れしてあるね えらいよ」

お手入れはリリーちゃんに教えてもらいました。あんなきれいな髪にしたいです。つやつやさらさらなんですよ。光って見えるんですよ。歩くだけで髪がきれいに揺れて広がるんですよ。


「リリーちゃんは聖女さま直伝だからね ローズちゃんはお姉さんが面倒見てあげるからね」

あかねさんの髪もきれいですからね 教えてください。お願いします。


「はい 流しますよ」しゃわわわ このシャワーもお湯がきめ細やかですよ。やわらかく当たります。気持ち良いです。マッサージされているみたいに気持ち良いです。

背中にも何かがやわらかく当たります。ふにゅっとして気持ち良いです。だいれくとあたっくです。


「トリートメントしますよ」ぷるぷる ふにゅ


「背中洗いますよ」あわあわ ふにゅ


「前も洗いますね」あわあわ むにゅ



・・・はっ 



意識が飛んでいました。 前は自分で洗います。恥ずかしいです。あかねさんと比べるとお恥ずかしいです。


§


さて私が洗いますよ。あかねさんの髪もきれいですね。わしゃわしゃ

染めていない黒髪 ぬれているといつもよりきれいに見えます。わしゃわしゃ

自分以外の髪を洗ってあげるなんて初めてのような気がします。


「妹に洗ってもらうなんて夢みたい」

お姉さんに洗ってもらうのも夢みたいでしたよ。

そうだ 私もサービスしなければいけません。だいれくとあたっく ・・・ダメです。洗っていると届きません。ここはだんねんしましょう。


背中も洗いますよ。もこもこ 後ろから見てると細いなぁ 前から見るとばばぁん  ばるん どどーん ですが考えてみると細いですね。しかもつるつるお肌です。シミとかキズもなくて 首も細くて・・・


「あん そこ弱いからダメっ」

あかねさんの弱点発見です。かんぺきあかねさんの弱点です。これは覚えておきましょう。急におとなの声になったのでドキドキしましたよ。


「前も洗ってくださぁい」

はぁい 後ろから手を伸ばしてあわあわ たゆん  ・・・やっぱり恥ずかしいので自分でお願いします。


「残念」

ごめんなさい ローズちゃんの中のローズちゃんが耐えられないのです。

おわびにもう一度首のあたりをさわわわ


「あん だめぇ




・・・はっ 




気が付いたら湯船に入っていました。場面が飛んでいます。神の手で何か規制がかかったようです。


ふわぁ お湯に入るととろけてしまいます。クッキー作っただけで筋肉ムキムキになりそうです。


「私もムキムキになったかな」

ぜんぜんムキムキになってませんよ。あかねさんはふにふにです。


「おなか ふにふにかなぁ」おなかふにふにしてませんよ。太ってませんよ。


「ローズちゃんは小さいころからは太らないね うらやましいなぁ」

いっぱい食べても太らないんですよ 太りたいところも太らないですけど


「今からだからね いっぱい食べなきゃ」

あかねさんみたいになりたいなぁ きゅっとしてばいんでどどーんが理想です。


「いっぱい食べて いっぱい運動すれば大丈夫」

でも聖女さまもいっぱい食べていっぱい運動しているって言ってましたよ。あかねさんみたいにならないって泣いてました。


「聖女さまはあれで良いのよ ちょうどいいでしょ」

ちょうどいいらしいですよ 聖女さま


あれ どこからか泣き声が聞こえますよ 気のせいですか


――――


うわぁぁん ぐすん ぐすん

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